markdadaoの日記

真空管アンプ用トランス、スマホ用衝撃吸収フィルム、RC、政治経済、読後感想など

「100歳になってわかったこと」を読んで その2

「どうしたら死はこわくなくるのか」

そう遠からず、私も死ぬだろうと、漠然とですが、思っています。人は老いて、日常が「無」の境地にも至り、やがて、ほんとうの「無」を迎える。それが死である、そう感じるようになりました。

 

「なにかに夢中になる」

人はみな、なにかにすがっていたい、どこかによりかかるものがものがほしい。その一役を買ってくれるのが、なにかに夢中になることだと思います。そして、芸術、スポーツ、宗教など、さまざまなものを生み出しているのだと思います。

 

 

「規則正しい毎日から自分を解放する」

何か目標を決めると、それに向かってやみくもに一生懸命になってしまいます。そうすると、ほかが見えなくなります。私はほかにすごくいいものがあっても、見逃してしまうことがいやなのです。

 

「真実は伝えられない」

真実というものは、究極は、伝えうるものではない。ですから、私たちは、目に見えたり、聞こえたりするものから、察する。そうすることで、真実に触れたかもしれないと感じる瞬間が生まれるのかもしれません。 真実は想像の中にある。だから、人は、真実を探し続けているのかもしれません。

 

 

「自分の心がほどほどを決める」

これくらいが自分の人生にちょうど良かったかもしれないと、満足することのできる人が、幸せになれるのだろうと思います。

 

「他と違うことを楽しむ」

お互いが文化を持ち寄っているので、何がいいかなんて決めつけることはせずに、違うことを面白がっている。 影響を受けることも。それによって変化することもいとわない。いつも新しく何かを作ろうとしてました。

 

「危険やトラブルを察知、上手に避ける」

昔は人間にも動物的な勘が備わっていましたが、文明の発達で、勘を使わなくても生きていけるようになったので、鈍ってしまったと言われています。 世の中の風潮は、頭で学習をすることが主体で、自分の感覚を磨く、ということはなおざりにされています。大変惜しいことです。

 

「平和な心を育てる」

美しいものは、多少の好みはありますが、どの国の人も美しいと感じます。そうした敬愛の念を抱けるものが地球上で増えれば増えるほど、共通の心を持つ人は多くなり、価値観の違いや自己の利益を第一にした戦争は少なくなっていく。

 

「あらゆる人に平等で美しい」

芸術を愛する人の心は普遍的で、人と人に、実り豊かな縁をもたらします。この普遍性が、世界の平和の一助になることを、いつか地球上から戦争と飢餓が無くなる日が来ることを、私は願っています。

 

 

「どうして傲慢になれましょうか」

弱いというよりも無力で、なんの力も無い。どんなに愛する人でも、さっと奪ってしまいます。運命には抗えない。私は、身の程をわきまえ、自然に対して、謙虚でなくてはならないと思いました。人が、傲慢になれる所以は無いと思っています。

 

94歳の母にこの本を紹介したら、読みたいとのこと。

この103歳の著者は亡くなった父と同年生まれ。「争いごとを避けて、風流に生きた父」の項では「折に触れて、表現していたのかもしれないけれど、私には伝わっていなかったことが、ずいぶんあったかもしれない」と書かれている。