markdadaoの日記

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ちぃじがき蕎麦の館 那須庵

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「ちぃじがき」とは小さな石の石垣の意で、秋畑那須地区は厳しい傾斜地に適した蕎麦の産地だそうだ。「蕎麦の里」の看板に誘われ甘楽町を抜け秋畑へ向かう。道すがら、今日の小雨で見納めとなるだろう桜を横目で見ながら10kmほど上ると「那須庵」がある。

その谷あいに400匹を超える鯉のぼりが、今日の様な天気ではダラリと垂れ下がる。自然を背景にその色鮮やかさが人の気配を知らしめる。

 

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午後1時を過ぎていたが、店は満席であった。ざるそば以外は、てんぷらなどサイドメニューだけ、先払いでチケットを購入。15名のおばあちゃん達が中心となり蕎麦打ちからてんぷら揚げまで、無駄口をたたく暇もなく黙々と仕事をしている。番号を呼ばれても返事をしない客、ビールだ焼酎だと店を間違えているかのような客を相手にてんてこ舞い。
ドクダミ茶とお新香に味の染み込んだコンニャクなどの煮物が箸置きに出てくる。混んでる割には1時間もしないうちに、ざるそばとてんぷらが運ばれてきた。
10割の田舎蕎麦でまばらな太さが、おばあちゃん達の蕎麦への思いが見える。意外とボリュームがあり最後は蕎麦湯でしめる。土日祭日のみの営業で、スタンプカードを持ったリピーター客も多い。
奥深い山あいで昼夜の温度差があり、主に採れるものは蕎麦の実で、集落の人達の地域の特徴を活かした村おこしである。休みを利用した観光客は渓谷に渡る無数の鯉のぼりを見て、子供達は草滑りに興じ、蕎麦打ちを体験し、蕎麦を食べ1日を過ごす。村人は就労の場と収益を得る。
私の住む富岡市世界遺産となった富岡製糸場を持ち、私達住民は何を考え何をすれば良いのだろう?

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