markdadaoの日記

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目線

私たちの町で、明日から市議会議員選挙戦が始まる。18名の定員で20名ほどが立候補する予定だそうだ。現役の引退者も数人いるようだから、入れ替わりも多い。

5回の当選を経験した元議員が言う事には、「選挙戦期間中に手を振っていただいている応援者を見落としして、票が流れる事もあるので注意するように」とのことだ。特に市議選では数票の差で落選もあり得るので、経験者(当事者)ではなくては語れない内容だ。

人間は不思議なもので、状況によって相関的に目線は変わる。

選挙期間中の立候補者の目線は有権者に対し、下から目線で一票をお願いし、当選後有権者がお願い事をしに行くと、上から目線で小言の一言も言うのが常だ。

しかし、逆の立場から考えると有権者は「自分たちが票を入れなければ上がらないぞ」、との思いがあり立候補者に対し上から目線でとらえる。その後、陳情などをしに行くときは、自分のためとか私事のお願い事のためか、負い目があり下から目線となってしまう。

だから、選挙期間中立候補者に手を振って声援をしているのに「無視」されたと感じさせれば、無視した候補者には絶対に票をいれない。

私たちも日常、人が頼って自分に近づいてきたとき、または自分が相手より地位が高い時は、必要以上に相手の気持ちを慮らなければならない。相手は引け目を感じているのだから、こちらが普段の態度を取っていても、相手は上から目線で見られていると感じる。

逆に、人にお願いをする際は、堂々と頼み事をした方が良い。それで難癖を付けたり理屈を言う人間は所詮本物ではないのだから、頼むべき相手ではない。