markdadaoの日記

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「遺言(日本の未来へ)」を読んで

数ヶ月前、日経ビジネスで「遺言(日本の未来へ)」という特集記事があり、34名の戦後のリーダーがそれぞれの思いを語っている。

その中で5名の方の内容に興味があり、下記に記載する。

清水信次氏:

「天命感謝」「不惜身命」「天衣無縫」。若い人には、これがメッセージだね。生まれた時代や境遇は、天から与えられた運命。それを嘆いても仕方ない。むしろ感謝して、身命を惜しまずに精一杯やるほかない。苦労したり悲しんだりもする。でもどう生きるかってことを突き詰めて行けば、意味のあることが出来るのじゃないか。

お金を貯める方法知っているか?追っかけないことだよ。幸せも同じだね。追っかけなければついてくる。

 椎名武雄氏:

グローバル化といって英語が大事だと言うけれど、冗談じゃねえよ。大切なのはメンタルな部分なんだ。外国人は嫌だとか、そんなことばかり言っている。一番グローバル化しているのが国技の相撲だというのも皮肉なもんだ。

日本人で海外企業のトップをやっている例がどれだけあるんだ。日本人はプロフェッショナルマネージメントをできないと、世界から見なされているんだよ。

 村井史郎氏:

どんな時代であれ、私は人の信頼を得ることがすべてのベースやと思います。事業とは本来手段であって、仕事も生きるための手段ですわね。仕事では変わるものに沿ってうまくフォローの風を活用せねばならんですが、変わっていくものを成功に導くものは、人の変わらない部分やと思うんです。

 佐々木正氏:

老化の原因である細胞の「酸化」を食い止める「還元」の技術を確立するための活動を支援することです。酸化と言う現象は、細胞の外に「電子」が出てしまうことで起こります。それなら、「電子」を再び細胞の中に入れることが出来れば、酸化の進行は止めることが理論上出来る筈です。

不可能と思われた北国のリンゴと南国のマンゴーの接ぎ木に成功し、リンゴマンゴーという新種を生み出しました。それと同じように、多様性がある場があれば、そこで異質の才能がぶつかり合う「共創」によるイノベーションを起こすことが出来る。

速水融氏:

14世紀に欧州でペストの大流行があった。正確にはわからないけれど、人口は少なくとも3分の2に減る。しかも短期間でね。当然、市場は非常に狭くなる。そこでイタリアの商人がどうしたかというと、商業は駄目だから芸術に投資すると。それでイタリアのルネッサンス、新しい形の文化が出てきたと言われている。

人口減は何も悪いことばかりじゃないんですね。違った社会を生む。生み得る。