markdadaoの日記

真空管アンプ用トランス、スマホ用衝撃吸収フィルム、RC、政治経済、読後感想など

周波数について

東京出張の帰り、無意識に新幹線に乗ったらそれが北陸新幹線はくたか」であった。春休みとなり学生や家族連れが多く車内は混んでいたが、普通車の椅子のコンディションも良く、遅いお昼を摂っていたらすぐ高崎に到着した。前の席から「金沢まで早く着くね」とおばあちゃんと孫の会話。

各座席には東海道新幹線N700系と同じように、100V,60Hz,2Aの電源コンセントがあり、表示も同じだ。しかし、実際は軽井沢駅から長野に向かい約5Kmの地点で50Hzから60Hzに瞬時に変わるようだ。例えば東京駅からハンディー用の扇風器を回していたら、軽井沢駅を過ぎた頃急に2割ほど回転が早くなるわけである。日本は新潟の糸魚川から静岡の富士川を分岐として東西に50Hzと60Hzに分けてある。従って北陸新幹線のように、両地域をまたいで走る列車は2つの周波数を切り替えている。もっとも東海道新幹線のように50Hzの地域が短い場合は長い距離にある60Hzに統合している。

世界は50Hzと60Hzのどちらかが使われているが、こんな国土の狭い日本が2つの周波数を持っている珍しい国家である。しかも商用電源100Vといういちばん低い電圧の国は、世界で日本と北朝鮮の一部だけである。

関東から関西へ引っ越しをすると、冷蔵庫、洗濯機、扇風機等は新規に60Hz用を買わなければならない。一気にどちらかの周波数へ統合すると、これだけ電化した環境下では国内の半数が混乱するだろう。携帯電話も世界から見ればガラパゴス化と言われ久しいが、電力周波数も同様である。ただし日本の家電メーカーが秀でていたので、海外の家電メーカーが入る隙が少なく話題にならなくて良かったのかな?