markdadaoの日記

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竹中先生、「お金」について本音を話していいですか? その2

第4章「『お金』とはいったい何なのか?」

株式を上場してお金を集めなくても、消費者や投資家から直接お金を集めるような仕組みが出来てきた。それは「クラウドファンディング」などである。

労働は自分の嫌なことをして、自分の痛みの対価として、自分の時間を売って賃金をもらうのではない。自分のやりたいことをクリエイトする。つまりクリエティビティを自分が示すことで社会に評価され、それが労働所得に反映される。従って「嫌な仕事はやらなければいい」そういう人が増えれば、嫌な仕事の単価があがる。そして最後はロボットになる。

将来のコンビニ案。スマホ電子マネー等を登録しておき、それをかざしてコンビニに入る。商品すべてにRFIDタグ(無線通信識別タグ)を付けておき、欲しいものを手に入れ、店を出るとき自動チェックアウトされ自分の口座等から差し引かれる。従ってバイトを雇う必要がなくなる。

 

第5章「東京オリンピックが変える日本の姿」

VR(仮想現実)やAR(拡張現実)はインターネットを超える。ヘッドマウントディスプレイにセンサーがついている「オキュラスリット」というVRヘッドセットがあり、そこに2台のカメラをつけて視線移動をすると仮想現実が3D合成できる。そしてテレ・イグジスタンス(遠隔存在)的なことができる。そうするとオリンピックなど、特別席で試合を観戦することが出来るようになる。向こうからこっちへやってくる、ドラえもんの「どこでもドア」が可能となる。

これは新しいコミュニケーションのプラットフォームになり得る。

オリンピック開催の頃自動運転の技術が完成し、都内のタクシーは全部自動運転車になるかもしれない。電車は2階建てとなり、混雑ピークや空いている時の時間帯による乗車料金変動制になり、満員電車がなくなる。

上野駅と東京駅の分断を解消し、「上野東京ライン(東北縦貫線)」により田端の車庫に統合され、品川車庫が不要となる。そしてオリンピックまでに新駅が暫定開業するでしょう。

統計的にオリンピックの開催前後は貿易量が増える。海外からの渡航者が増えるため、インフラ整備や為替・貿易の規制緩和が進んだ結果である。

 

付録(竹中平蔵

勤勉と言うが、日本人は新幹線で寝ている人が多いが、アメリカではアムトラック内でパソコンを開いて、家に帰るまでに仕事を終わらせようとする。

日本の「終身雇用」や「年功序列」は個々の実力を無視し、成果ではなく時間で評価をする。

日本の貯蓄率は高いと言うが、高齢者が増え稼ぐより使う方が多くなり、家計貯蓄率は70年代20%台から2000年には2%前後に落ち込んだ。アメリカが4.2%、因にフランスが16.2%。