markdadaoの日記

真空管アンプ用トランス、スマホ用衝撃吸収フィルム、RC、政治経済、読後感想など

「ジョナサン・アイブ」を読んで その3

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第9章 製造・素材・そのほかのこと

「新しいiMacの前に10分も座ってディスプレイを動かしていると、デザインのことなんかすぐ忘れてしまう。デザインが邪魔にならないんだ」ジョニーは言った。「僕らはデザインを主張したい訳じゃない。シンプルにしたいだけだ」{p264}

 

 

在庫が少ないほどいいというのが新たな規範になっていた。クックは在庫を「ただの悪ではなく、絶対悪だ」と語ったほどだ。

クックは、新たな情報技術を使って実際の顧客需要をより正確に反映するシステムを目指す。・・・・4分毎に正確な売上を把握し報告できるようになった。

手元在庫は30日から6日に削減された。1999年までにはそれがわずか2日分まで減り、・・・・クックはアップルの損失を食い止め、ふたたび利益を生み出すことに貢献した。{p282}

 

 

第10章 iPhone

「デザインのはじめの段階、目標を定めようとする段階では、製品のストーリーについて語り合う。つまり、製品をどう見るかについて話し合うんだ。その製品に何を感じるか、物ではなく感情について話し合う」{p292}

 

 

第12章 ユニボディ

「これまで製造誤差を減らすことに異常なまでにこだわってきた。アップルの作る製品は、さまざまな意味で外側より内側の方が美しい。それは、僕たちがどれだけ気を配っているか、心をこめているかの証明なんだ」{p342}

 

 

第13章 サー・ジョニー

「・・・・デバイスを分けるのはユーザーインターフェイスだ。インターフェイスの外観と反応。それは自動車にも居間にも入り込み、建築の一部となり、景色となる。それは僕たちが受け取るメディア、世界の見方、学習とコミュニケーションのあり方を変える。ユーザーインターフェイスの時代がそこにきている」{p367}

 

 

「もう少しで倒産と言う瀬戸際に立たされれば、少しはお金を儲けようと考えるのが普通ででしょう。ですが、スティーブの頭にあったのは違うことでした。製品が良くなかった、だから『もっといい製品を作るんだ』というのが彼の答えでした。それ以前の再建努力とは、全く違っていたのです」

ジョニーの指導のもと、アップルは「そこそこにいい」ものであっても「偉大な製品」でなければ却下することを厳しく自分たちに課していた。{p370}

 終わり