markdadaoの日記

真空管アンプ用トランス、スマホ用衝撃吸収フィルム、RC、政治経済、読後感想など

確実にR B I

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急に技術打ち合わせとのことで、自動車メーカーのエンジン汎用関連セクションを訪問。打ち合わせ室が一杯とのこと、役員室傍の会議室へ通された。本体は円安と先駆けた新技術やデザインにより空前の利益を上げている。

守衛、受付、ショールーム、廊下、そして会議室と隅々まで整理整頓され清掃も行き届いている。収益を上げている企業は人の動きも活発である。

逆に苦戦している企業へ行くと、不要品が雑然と置いてあったり、ホコリが目立ち、庭には雑草が生えている。社員も事務所から離れて私用で携帯電話をしていたり、動きに覇気が感じられない。

清掃が行き届いていなかったり、社員のサボタージュは決して社員そのものに原因があるのではない。真の原因は経営上の戦略ミスで、負のスパイラルに陥ってしまった結果である。これを好転させるためにはものすごいエネルギーが必要だと思う。

今日訪問した会社は、5年以前にEye Sightという新技術を投入したり、販路を拡大する仕組みを構築したりしていた。(下記ブログ参照)


竹中恭二氏の「サービスロボット」への一考 - markdadaoの日記

今回の円安という追い風が無くても、自力による成功を納めていたと思う。従って、経営陣は常勝すべき先手を常に打っていないと、企業は負のスパイラルに簡単に陥る。 

時代遅れで将来性が無く、発展途上国に追いつかれたような事業に、汲々しながらいつまでもしがみついていると、赤字は拡大し新規投資はできなくなり、社員のやる気をそぐ事になる。しかし人材も無く、例えばIT企業に鞍替えをすることも出来ないのが一般的である。

一発逆転ホームランではなく、今ある経営資源の中で知恵を絞り、確実に適時打(RBI = Run Batted In hit)を狙う。