markdadaoの日記

真空管アンプ用トランス、スマホ用衝撃吸収フィルム、RC、政治経済、読後感想など

世のため、人のため

師走の日曜日、街は様々な用事をかかえた人々でごった返す。こんな年中行事に歳を積むに従い疎外感がでてきた。それは身体に無理が利かなくなり、それよりもあらゆることに夢中になれなくなって来たことが原因かもしれない。

事業に成功していた先輩がいたが、後継者に恵まれず会社を売る事にした。そして数ヶ月して彼は自らの命を絶った。当時、彼の突然の死は驚きだけで自分を納得させる理由が見つからなかった。しかし、最近思うには、夢や目的を失うと人間は誠に弱いもので、最後には命まで絶つ事があると。
些細なことだが、小さな親切をしたときでもベーター・エンドルフィンのようないい気持ちが生まれる事がある。ようは自分に関わる目的は意外と儚いもだが、人のため社会のための行為は人間の本能のようなもので、生きている限り絶える事がない。
「生きる事が私の信仰です」という坂村真民は、求道の詩人として多くの人の心を救った。生きる目的が世のため、人の為ならば、命の続く限り溌剌と人生を過ごす事が出来るかもしれない。