markdadaoの日記

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上海のお風呂屋さん

旅先でも日本と同様サウナへ行く。

上海では虹橋近くにある「小南国」の健康センターへ良く行った。ここは留学生が帰国し、ある日本人のスポンサーが支援して作られたと噂されていて、サービスや作りは日本と同じようであった。5階のVIPフロアーは静かで空いているし、露天風呂もあった。垢擦りも中国スタイルでタオルを手に巻いてやるので、肌も痛まなかった。しかし、最近の事は全く知らない。

今回、「小南国」は外国人相手で料金も高いとの事で、新たに出来た上海市街中央にある健康センターへ行った。新しい建物のため、内装は綺麗で清潔感があった。以前と比べて若い男女が多く、景気が良くなったのだなと感じた。更衣室では30代前半と見られる客のポケットからiPhone6を出し電話をしていた。こちらでは日本円でそれが10万円以上するのだが、昔では信じられない。また全身ではない、タトゥーをしている若者が多かった。

服を脱いで浴室に入るとシャワーコーナーがあり、皆は歯磨きをしながらシャワーをしているのだが、口からそこらじゅうに吐き出すので、裸足でその上を歩くのは厳しかった。サウナに入るので、眼鏡掛けを探したが見つからなかった。更衣室にあるタオルで眼鏡を包もうとしたら、浴室の監視人に見つかりタオルをひったくられた。しょうがないので、紙コップを2つ連結させ眼鏡をしまった。

大きな風呂は子供達がプール状態で遊んでいたので、垢擦りと簡単なマッサージのコーナーへ行った。20人ぐらいがマグロ状態で寝台の上にいた。空くのを待ってやってもらったのだが、ここは韓国風の垢擦りのため痛くてしょうがなかった。「痛!(トン)」と言えば手加減してくれるのだが。終わって塩かアロエか何かを塗ってくれると言う。このままだと因幡の白ウサギ状態になるので、アロエにしてくれと頼むが、盛んに「塩(イエン)」と言って勧める。冗談じゃない、皮が剥けた身体に塩を塗ればどうなるか想像が付くだろ。

喉が乾いたので浴衣に着替えドリンクコーナーへ行く。人独りしか入れないような穴が無数にあり、そこで寝ている人がいる。なかには恋人であろう2人で入っているのもいる。

休憩室も、足マッサージも、本格的マッサージも人が多くて順番が来ないようだ。あきらめて料金を払い、靴を出してもらおうとしたら、警察官が2人来て若い女性2人の客と口論していた。外はタクシーが捕まらず、すっかり身体も冷えてしまった。

久しぶりの上海の風呂屋だったが、多くの若者がこのような健康センターに来るなんて、景気が良くなったか、時代が変わったのか。昔の風呂屋は薄暗く垢が浮いた湯船で、あまり現地の素人の人はいなかったと思う。