中国の知人に聞いてみたのだが、小笠原諸島での赤珊瑚の密漁の件は何も知らない（中国では報道されていない）との事。日本のYahooニュースをネットでチェックしようとすると、政治経済ニュースは遅くてなかなか出てこない。スポーツニュースは問題がないのだが、と言っていた。ネット検閲が今もあるのだろう。
ある中国の知人は尖閣列島の島を、野田総理の時代に石原さんが東京都で購入すると言い火がついたとの事。周恩来と田中元総理の会談で棚上げした事案が引き戻され、毎日のように尖閣諸島での船舶による争いをメディアは放送し続けた。
すでに記憶の外にあるだろう1980年代の「教科書問題」は日本テレビの記者の誤報により「侵略」が「進出」に書き換えられたとして、両国をあげて大騒ぎとなった。実際に渡部昇一氏が教科書を調べたら「教科書は何も変わっていなかった」という事実がわかった。事実を確認しない、お粗末な政治家と官僚たちであったか。民間なら現場・現物・現実を確認する三現主義が行われるのに。
今回の「従軍慰安婦問題」も日韓米の国際間の問題となったが、これも朝日新聞の誤報である事がようやくわかった。それ迄の間、言葉だけが国内外を走り回った。
サッカーのOwn Goalと相似し、事実を検証せず日本のマスコミが国内外へ誤報を発信、これを機に中韓政府が乗ると言うパターンである。
安倍総理ー習主席会談や安倍総理ー朴大統領の関係を、日本は無視されているとかマスコミは子供の喧嘩のように書き立てる。言動の前後や背景を隠し、おもしろおかしく書くのはいかがなものか？
数年前の中国上海での日本叩きのデモも、アップで一部を放送して緊張感をあおるのだが、実際現場で引いて見ると、上海の現地の人は冷ややかな目でデモ隊を見ていた。当事者であるデモ隊は日本叩きをするのならば、彼らを誘導している公安委員会のホンダのパトカーを何故ひっくり返さないのか？ 報道が危機感をあおったタイでの大規模デモを見た事があるが、人数こそ大規模であったが参加者はまるでお祭り気分であった。
日中間でビジネスをしている人たちは、どんな顔で両首脳が握手しようと、握手した事実が大事だと言っていた。
政治の世界は、私の過去のブログ Mr.Edwin Meese - markdadaoの日記 にも書いたようにその時その時で握手をしたり、背を向けたりすることが日常的である。
それに同調するようにマスコミが報道するのではなく、事実とその背景を読者に淡々と説明して欲しい。
