markdadaoの日記

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ファシリテーターについて(第2回DL研修にて)

今年度第2回目のディスカッション・リーダー(DL)研修が40℃を超す前橋で開催された。今回は主にファシリテーターについて、2560地区敦賀RCの刀根荘兵衛さんの講演をいただいた。
105枚にわたるパワーポイントを約1.5時間かけて説明をいただく。
DL研修の手引きを読んで その1 - markdadaoの日記で記載した内容をアップデートしたものであるが、感じたところを記載する。

リーダーは何をWhatを明らかにする。マネージャーはどうやってHowを決める。(リーダーは戦略を、マネージャーは戦術を担当すると理解する。)
人は本来、多様な力を持っており、どの能力をどれだか発揮できるかは、周囲の人々との関係や置かれた環境によって決まる。(交友や縁によって自分の人生が決まると考える。)
問題解決のアプローチとして、ファシリテーションは論理と感情の両面に働きかけ、自立的な問題解決を促す。
人を動かすためのアプローチとして、共鳴による柔らかなアプローチがある。
GEの元経営者ジャック・ウエルチのリーダーシップ4つのEで、活力を引き出すEnergizer周りの人達をやる気を起こさせる活力引き出す能力。周りを巻き込んで組織の潜在能力を最大限に引き出す情熱。
ファシリテーションは相互作用で自分の殻を打ち破る。
ファシリテーションを行う上でのグランドルール(ワークショップ10か条)は以下の通り。

  1. 聖域を作らない
  2. 縄張り意識を持たない
  3. 相手を非難しない
  4. 肩書きや立場を忘れる
  5. 愚痴や文句を言わない
  6. 人の話を良く聞く
  7. 最後まで諦めない
  8. 思い込みを捨てる
  9. 強がりを言わない
  10. 楽しく議論をする

うなずくだけでも相手は安心をする。復唱すれば共感的な気持ちが伝わる。
質問者が自分の考えを確認したいことを察した時は、逆質問で発言させる。
違和感を感じたら素直に参加者に訊ねる。

地区幹事が最後の挨拶で、「クレバーな人は難しい人が多いが、刀根さんは謙虚である」と評していた。国際ロータリーの原語(英語)の文献も辞書を片手に訳しているとのこと。
中央集権の従来型のリーダーより、自立分散協調型のファシリテーターのようなリーダーシップが好みだと言う。