markdadaoの日記

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暑熱順化(熱中症対策)

友人の石井医師が熱中症を実体験をもって語っておりますので参考に。お大事にしてください。

先週の日曜日,私自身の熱中症になってしまいました。前日大量に飲酒し,日曜の朝からテニスをして,その足で学 生達のラグビーの練習を見に行きました。一緒に走るわけでもなく,口でラグビーしていただけでしたが,次第に具合悪くなってきました。何とも 言いようのない感じ…。自転車で出かけましたので,帰りは泣きながら青息吐息で自転車にすがって押して戻りました。家についてすぐにエアコ ンの下で,扇風機を回し水分を摂取し横臥してました,女房の嫌味を夢うつつで聞きながら小一時間,やっと軽快しました。貴重な経験で したよ。
ちょうど今週は熱中症の勉強をしておりました。そして色々思い出しました。スポーツ少年やその家族,そして高齢者達へも啓蒙すべきことと考えてます。とりあえず今回は暑熱順化について書いてみます。
聞いたことありますか?暑熱順化。暑熱順化とは簡単に言うと徐々に暑さに順応させていくことです。ラグビーや サッカーの選手が暑い地域に遠征するに際し、身体を暑さに順応させるためには一般的に約7〜10日を要すると見込み,暑い地域への遠征では事前にそのくらいの余裕を持って日程を組むようにしています。
今年の猛暑の発生を考えた場合,梅雨明けが7月6日,先週の土曜日でしたね,その日から例年以上の暑さが襲ってきました。今日でやっと7日目(私達医療従事者はイベント の行われた日をゼロ日と計算します)です。暑熱順化に関して大人の方が順化しやすいのか、小児の方がそうなのか,高齢者の方が順化しやすいのかは勉強不足で確認してませんが。ただ,通常の頑強なスポーツ選手でも7〜10日の余裕を持って臨んでいますから,我々にはもっと日数を要するのでしょうね。今回,私の診療所にも中学生の子供たちが部活中,部活後に気分が悪くなったと言っ て来院しますが,この暑さ,普通の少年たち・一般の方々・老人にはとてもではありませんが順化に難渋するでしょうね。せめて,少年たちには,国の決まりごとにするのは尚早かもしれないし無理なのかもしれませんが,学校単位ででも部活の時間を短くするだの、思い切って 中止にさせるだの考えても良いのではないですかね。
ラグビーの世界では「ラグビー外傷・障害対応マニュアル」の熱中症2にも記載されているように,『WBGT28℃以上で厳重注意,WBGT31℃以 上は運動中止』と記載されてます。励行すべきでしょうね。ただ,どれだけ遵守されてますかね…。

ヤワな私達はやはり順化に2週間はかかるのではと思います。あと一週間は一層,注意しておくべきでしょうね。