markdadaoの日記

真空管アンプ用トランス、スマホ用衝撃吸収フィルム、RC、政治経済、読後感想など

温度について

群馬は暑い(37℃)。沖縄(34℃)より暑い。夕方友人達から電話あり、これからマニラへ飛ぶとのこと。そのマニラの今日の最高気温は30℃。太平洋高気圧に包まれてしまった日本はサウナ状態。南国の気候が逆転したようだ。
私のよく行くサウナ風呂の平均温度は100℃。以前は94℃程度でちょうど良かったのだが、徐々に上がってしまった。一人で入っていると110℃程度となり、耳たぶが痛くなる。人が入ってくると高温が柔らかくなり落ち着くのだが。
温度の話になると、本業のトランスの温度による絶縁階級を連想してしまう。これらの温度が最高絶縁温度で、これ以上になると絶縁が破壊され品質の保証が成り立たなくなる。
Y種: 90°C
A種: 105°C
E種: 120°C
B種: 130°C
F種: 155°C
H種: 180°C
C種: > 180°C
とあり、Y種は紙による絶縁が主である。A種も基材は主に紙であるがワニス処理をすると105℃まで持つ。E種は主にポリエステルフィルム等がある。B種やF種になるとワニスガラスクロスなどを使用する。H種はノーメックス等の絶縁材で、通常はこの程度までがトランスの絶縁材として使われる。トランスを小さく軽量にするためには絶縁温度を高くするのだが、絶縁材が高いので小さくなってもコストが安くなるとは限らない。しかし、コアや銅線が高くなると絶縁クラスを上げるのもコスト低減には効果が出てくる。
とにかく、トランスの命は絶縁であるから、絶縁温度には強い関心がある。昔は赤道直下で使用する場合は気温が高いので絶縁階級に気をつけたのだが、現在は一概にそれが言えなくなった。高温多湿の日本の環境はトランスには厳しい。いや、人間にも厳しい。