markdadaoの日記

真空管アンプ用トランス、スマホ用衝撃吸収フィルム、RC、政治経済、読後感想など

電力の件

電力の鬼と呼ばれた松永安左衛門が戦後まもなく、現在の九電力体制と安定した利益の出る価格体系を確立した。そのおかげで永年の間競争がなく、危機管理もままならない(送電するという努力はあったが)体質が現在の日本の電力環境を作ったと思われる。
福島の原発事故以降、原発に頼らない発電が主流になってきており、特に再生可能エネルギーとして太陽光発電発電や風力発電が脚光を浴びている。しかし太陽光発電の稼働時間は日中の8時間程度がやっと、風力発電は無風時には稼働しない。従って24時間発電出来る火力(石油、ガス、コークス等)、水力が効率的には良いのだろう。
そこに新たに循環型のバイオマス発電が脚光を浴びてきた。これは森林の間伐材の再利用と熱カロリーを補強するコークスによるエネルギーで24時間発電をする。ここで過疎化している山林地域の就労の場が確保でき、その燃焼した灰にリンが混入しており、土地改良に再々利用できる。
現在、電気代には効率の悪い太陽光発電等の促進負担分などが含まれている。一般の企業の参入により特殊性のある電力業界に競争原理を導入し、相互に知恵と資本を出し合い一般ユーザーへの低価格な電気エネルギーの供給を実現してもらいたい。