markdadaoの日記

真空管アンプ用トランス、スマホ用衝撃吸収フィルム、RC、政治経済、読後感想など

パン焼きで自立

富岡を3時35分に出発。予定より1時間早く成田空港へ到着。カウンターの開くのを待ち、6名のクラブメンバーと雑談。いち早くチェックインしたのだが、満席とのことで私たちは最後尾の席となる。よく揺れるため飲み物は持ち上げてバランスを取るほど。4時間の空の旅も友達との楽しい会話でマニラアキノ空港へ。
到着ロビーでホテルへの送迎車を断り、地元ロータリークラブメンバーの車3台に分乗し、国際奉仕の現場へ直行する。ここは3年前に支援を始めた孤児院の自立支援プログラム。今まではカトリック教徒からの施しで運営されていたが、当時のファーザー(神父)の発案を私たちの姉妹クラブが支援を始め、私たちへも声がかかった。
調理器具と原料のイニシャルコストの寄付と技術援助を受けて、孤児院の子供達がパンを焼き周囲のビレッジの家庭に販売し運営資金を確保する。これは持続可能なプログラムと理解し支援を始めた。私たちだけの資金では間に合わないので知り合いのクラブに依頼をする。ファーザー達も大口寄付者を集い1年をかけ器具調達と技術指導を受けた。そして今日初めて私たちの為の試食会ができるようになった。
余熱の残る空のオーブンがあり、保管するラックにすでに出来たてのパンがあった。2つのテーブル一杯に彼らは丁寧にパンを並べる。そして試食開始。素人だがなかなか美味しい。ファーザーは近隣のビレッジの住民だけではなく、マニラに点在する教会にも販売してゆくという。そしてこのシステムの成功により、5箇所ある同じCasa Mani孤児院へも普及させたいとの事。

人間は施しで生きるより、社会に役立つ行為の結果金銭を得て自立する事を望む。孤児院の子達に体現させる、生きた教育を毎日行っている。彼らは親の存在も知らず、または理由もわからず捨てられた子たちであるが、今自立した生きる道を見つけた。3歳から18歳の異年齢の構成で、18歳を過ぎると独立をする。手に職を付け立派に独り立ち出来る事を願う。