markdadaoの日記

真空管アンプ用トランス、スマホ用衝撃吸収フィルム、RC、政治経済、読後感想など

安全な水

飲料水が安全でなければ疾病を誘発する。
以前私たちのロータリークラブで、フィリピンのモンテンルパ市のある町内の水を確保するために井戸を堀り、ポンプで水タンクへ引っ張り上げ、各戸へ上水の水道設備を作った事があった。その後、そこに隣接するラグナ湖からの汚れた水が、その井戸に浸水し飲料に適さなくなった。そこで翌年大型の逆浸透膜浄水器を設置し、余った水を売りフィルターなどのメンテナンス費用に充てて現在に至る。
人間の半数値致死量はトリカブトで5%程度、フグの毒(テトロドトキシン)で1%だそうだ。従って有害物の除去率が1%以内でないと、もし原水に毒が混じると死ぬ確率が高まる。しかし、市販の逆浸透膜浄水器は価格もまちまちで、高いからと言って除去率が高いとは言えず、また圧力を加えない逆浸透膜浄水器という低価格のものもあるようなのだが、これは浸透膜を活用していないので偽物であろう。そもそも浸透膜の特性を活かし、圧力を加えて逆に浸透させH2O作るのだから。
NASAで開発されたこの逆浸透膜浄水器は、宇宙で自分の小水を飲み水に使うためだったと聞いている。従ってせめて除去率を5%以内におさめないとならない。逆浸透膜浄水器本体の価格が安くても、ランニングコストとなるフィルター費用がかかるようでは高いものに付く。
アジアの発展途上国ではヒ素や悪水に悩んでいる。この逆浸透膜浄水器の特許はアメリカにあり、国によっては特許費用が違うようである。日本で販売されているのは高い特許費用を払っているので、高いのはやむえないが、発展途上国に低価格なものを提供できないものか?