markdadaoの日記

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2013-14年度会員増強セミナー


前橋で例年事業の会員増強セミナーが開催される。
今年は会員組織強化委員長の牛久保パストガバナーの基調講演があり、ご自分の事業を通じて会員増強へのアイデアが示された。本業の自動車ディーラーのセールスマンへの社員教育として、成果は質と量と意欲の乗数であると説明する(成果=質X量X意欲)。成果とは新車販売実績、質とは商談能力、量とはユーザーへの訪問回数、そして意欲とはやらされていると思えばマイナス、自ら発したやる気はプラス。入社間もないセールスマンは商談能力が無いから、その不足を足でかせぐ。慣れてくると商談能力が高まるから、訪問件数は減少して効率の高い営業をする。ただし意欲がマイナスであれば乗数であるから成果はマイナスとなる。
これを会員増強に例えれば、質は情報や経験であり、量は見込み新会員への出会う回数、意欲は会長や担当委員長のやる気にかかると言う。それでも10%から20%の成功率だそうだ。
入会者もいたが退会者もおり、特に3年未満の会員の退会が多かった。従って退会者を減少させる事も純増数を確保できるので、新会員へのフォローが大事だと言う。これはその後の分科会でもそのような発言があった。せっかく入会したのに、クラブの奉仕活動に失望して退会をしたと言う。会員数が少なく事業費の捻出もママならず、結果を出す事が出来なかったとその理由の説明があった。
意義のある奉仕活動であれば、DDF(地区財団活動資金)の活用、または周辺クラブと合同での活用と活動をすることでそれなりの成果は出せると考えられる。地区のロータリー財団委員会は、たとえ会員数が少なく寄付総額が少ないクラブでも効果的な奉仕活動のテーマには、その資金の配分を高めるはずだ。公共イメージが高まり、参加した会員のいるクラブの活性化につながる事が大きな関心事である。
この10年間、会員増強のかけ声に対応する現場として閉塞感が漂う。団塊の世代の年齢とクラブ平均年齢がリンクしており、10年前の50歳代が現在の60歳代になっている。分科会で、企業をリタイアした人たちを対象にしたいという意見が出た。しかしリタイアして職業が無いので条件に適さないと誤解している人もいた。ロータリークラブはその職業を通じて、社会に奉仕をすると言う理念は、その人がたとえ退職をしても長年培ったスキルや経験を奉仕活動に活かす事が出来るのであるから、最終職業を職業分類の職種とすれば良い。当初は同業者の過度な競争を避け、バランスのとれた異業種団体をルール化していたのだが、リタイア者には好都合にもその悪影響は少ない。特に会社人間であった男性は、地域社会にとけ込むのが難しいようであるが、一個人として社会に貢献したいと言う願望は誰しもあるだろう。そういう人達と一緒に行うロータリー活動は相互の刺激になるだろう。退職金はあっても、月次の所得が無い退職者への会費負担を考慮しなければならない。まず無用である入会金はなくすべきであろう。会員同士で新会員へのバッジや入会への諸経費はお祝いとして負担しよう。また年会費の低減は知恵の出しどころである。従前の会費は3分の1が例会時の食費、次に3分の1は事務局関連の費用、残りの3分の1がRIや地区への負担金とクラブの事業運営費と考えられる。クラブ人数により多少比率は違うが、目安として考える。
食費はその都度払いで、簡単にすませる軽食とする。以前アメリカの大金持ちのNGOに参加した事があったが、昼食は自分たちでパンとソーセージと野菜に飲み物だけを用意し、食べながら会議をしていた。さしずめ日本では”おにぎりにみそ汁”でも良い。これで食事代の33%が10%となり時間の節約にもなる。事務局員の在宅勤務などネットを有効活用し、日常の議案書作成やコピーは自分たちでやれば良い。ロータリークラブの五大奉仕の始めはクラブ奉仕であり、仲間への奉仕活動を事務局員にやらせているようでは、どんなに見栄えのする社会奉仕や国際奉仕も覚束ない。以前メークした韓国の10人程度のクラブでは、幹事が事務局の仕事をやっていた。これで次の33%を10%に落とす事が出来る。これだけで現状の会費を半減させる事が出来る。
ステータスは結果の産物であり他人が評価するもの。未来は今を生きる人たちが知恵と汗を出して作らなければ。