markdadaoの日記

真空管アンプ用トランス、スマホ用衝撃吸収フィルム、RC、政治経済、読後感想など

最近の若手畜産、農業経営者

昨日ほど暑くない23℃程度の晴天の中、渋川の畜産会社を訪問。自立型の新しい経営を行っている事を知った。
何と親牛を360頭ほど飼っており、計算では毎日子牛が生まれる勘定である。しかしこれらの投資回収には4年かかると言う。逆の見方をすれば、それだけ参入企業が少ないと考えられる。そして出生から肥育、加工、出荷、販売までをこの事務所の裏でやっており、全て見えるようにしている。
BSE牛海綿状脳症)以来、この10年でトレーサビリティ(生産履歴)がしっかり管理されるようになったとの事。また東日本大震災を経て、入手が困難になった各戸の秘伝の飼料をやめ、日本では飼料の標準化が進んだ。従って肉の旨味は別なところで工夫をする事になったようだ。
しかし、今でもアメリカなどでは福島の原発事故を受け日本製の牛肉は一切受け付けないそうだ。それはカップヌードル内にある加工肉にも及び、全くそれが売れていないと言う。それでも東南アジアでは日本の和牛が好まれており、政府の後押しで海外への展開も時間の問題となってきているようである。
翻って、農協があれだけ反対をしているTPPも最近の若手畜産、農業経営者には海外との競争力に戦えるポテンシャルを感じ取る事が出来る。現に給与をしっかりとり、事業収益もちゃんとだしている。