markdadaoの日記

真空管アンプ用トランス、スマホ用衝撃吸収フィルム、RC、政治経済、読後感想など

海外の都合

海外とのビジネスで通訳の翻訳違いや、相手の都合で要件が変わる事が多々ある。それが、今回はロータリークラブの国際奉仕活動で大きな意思疎通の違いが露呈された。
フィリピンの姉妹クラブのリーダー達からの要請で、アエタ族(原住民)の集落へ飲める水を供与する事が目的であった。そのために1月に現地を訪問し、姉妹クラブのロータリアンではなく、アエタ族の住む地域で実際に活動をしているロータリアンに話を聞くことにした。もっと具体的に聞きたかったので、彼の通訳でアエタ族と直接会話をした。ロータリアンは現地語から英語で私に通訳する。私はそれを日本語で理解をする。しかも、現地のロータリアンも私も水道にかんしての専門家ではなく、更にはアエタ族の人たちもその専門知識はなさそうであった。
それでも現場でなんとか問題点を確認したつもりであった。上の集落では湧き水を引き、生活用水に使っていたが乾季や日照りになると水が枯渇すると言う。下の部落では井戸があるのだが壊れて使えないと言う。そこで現地で見積もりをとり、当面は壊れた井戸の機械を直す事で、水は汲み上がると言う事であった。
しかし、一昨日知人のロータリアン達が現地を訪れ、上の集落の源泉は車で15分程のところにあり、それを確認したところ雨が降らなければ簡単に枯渇する事がわかったそうだ。私が現地を訪問した時は、歩いて12時間もかかるところだと言われ源泉を見る事を諦めたのに。また下の集落の井戸は浅井戸で1500mも掘らなければ水は出ない事がわかった。しかし、彼らは当初井戸を設置した時は水が出たと言ったのだが。
とにかく、私の面目丸潰れであった。日本から訪問した知人の中に、水道事業の尊門家がおり、これらの内容を今日確認をした。やはり専門職を生かして奉仕事業をやらないととんでもない事になると反省した。そして彼の意見として3つ貯水槽を作り、それで水を確保する方法を提案してもらった。幸い、ピナツボ山山麓ではコンクリートブロックの会社が多く、そのブロックを活用し、地元の人たちの職業を提供し槽を作る。中にはビニールシートを張り巡らし、水漏れを防ぐとのこと。しかし業者を入れて再度綿密に計画をしなければならない。先は長くなりそうだ。