markdadaoの日記

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「親睦と奉仕」FellowshipとService

夕方6時半から近所のふるさと館でうちのクラブの夜間例会が行われた。仕事で少し遅れていった。すでに懇親会が始まっており、みんなは飲食をしながら盛り上がっていた。
その中に入り込むと、ある先輩後輩会員が後継者問題について会話を始めた。後輩は「親を引退させて自分が社長になった」と言い、その自負心の現れとして現在事業を伸ばしている。先輩の方は「後継者である息子を社長にするにはまだまだ早い」と言う。そして「実績を積ませて、社員の信頼を得てから社長に就任させる」と言う。二人の話を聞きながら、双方の内容は逆であるが、それぞれが自分の信念を貫き事業を通じて社会貢献すると考えている。

ロータリークラブは「親睦と奉仕」だと言う。日本語に訳すとそのようになるのだが、FellowshipとServiceと書くと日本人としてのニュアンスが変わる。
Fellowshipとはロータリーが使う親睦であったり親交・仲間・共同・協力・団体の意である。Fellowの語源は財産などの意より奨学金という意味もある。私のFellowshipは「人と一緒にいること」と訳したい。何故ならロータリーの使命はServiceであり、世のため人のために尽くす事と理解し、そのような考えを持つ人と一緒にいる事がFellowshipと考える。従って「親睦」はServiceを行う中で生じる結果であり、人によっては「尊敬」であったりする場合もあり、ようは「人と一緒にいる」からこそなせるわざである。
Serviceを奉仕と訳した時代背景もあるが、日本のロータリーの中でいろいろと語り尽くしてきた経緯もあり、そもそも米山梅吉氏は和訳せずServiceと言っていたようだ。私のServiceは「be of service」で「役に立つ事」と解釈している。

後継者問題で彼ら先輩後輩の考え方もそれぞれであるが、ロータリーに対する考え方もそれぞれであり、その多様性を受け止める器量も必要である。みんなの談笑する横顔を見ていると、ロータリークラブという社会で一緒に人生を楽しんでいる自分の幸せの瞬間を感じる。