markdadaoの日記

真空管アンプ用トランス、スマホ用衝撃吸収フィルム、RC、政治経済、読後感想など

製造業とIT企業

取引先のセミナーがあり、急遽参加する事になった。
自動車部品関連の上場企業であるが、昨今の製造業の悲哀を感じる内容であった。ビジネスがグローバル化しており、為替差損は収益に大きな影響を受ける。日本国内でモノを作るには、よほど人の心をつかむ製品ではないと、価格競争の中で負け戦をすることになる。知恵の創出と勝てる戦略を組めなければ、市場を退出しなければならない。それが出来なければ、海外へ製造拠点を移さなければ生存できなくなる。
企業のトップにはその厳しさとあるべき姿がわかっているのだが、現場が理解し呼応するには時間がかかるようである。戦時中の日本軍は無能な参謀のおかげで、多くの有能な兵士が血を流したと聞く事がある。今の日本はどうであろう?トップが危機意識を持ち熱弁をふるっていても、中間層が居眠りをしていればその企業はおぼつかない。
全体のイメージとしてこの製造企業の雰囲気は暗い。都心のIT企業は若者が多く、とにかく明るく自由である。多くの年配の経験者を抱えた役員たちが、しかめっ面をしてがんばっているその姿を見ていると矛盾を感じる。ただ現代の斜陽産業と言われるモノ作りの製造業で必死にもがいていても、自由奔放に仕事をしている若者達の企業の方が収益が良いのは時代の流れなのか?
何が違うのだろうか?