markdadaoの日記

真空管アンプ用トランス、スマホ用衝撃吸収フィルム、RC、政治経済、読後感想など

まだまだ未知数

母の入院の知らせに、午後病院へ出向く。ベッドに腰掛けリンゲル注射針を左手に固定している。顔色はそう悪くはなく、検査入院との事で食事を摂っていないとのこと。2,30分話をしていたら、頭痛がするとの事で横になる。帰り支度を始めると、握手を求めてきた。妙に冷たい感触だった。
曾孫の笑顔の写真を写真立てに入れ、「若いね」と言う。そりゃこの世に生まれ半年だから当然であるが。自分の身体が衰えてゆき、あちらこちらが悪くなる。母だけでなく私も徐々にあちらこちらが痛んでき、無理が効かなくなると同時に気力も減退する。そこで若さへの焦がれに気づく。
誰でも思う事だろうが、半生を顧みて「良くがんばってやってきた」と自分を労る気持ちが生まれ、「もう少しゆっくりした生き方もいいんじゃないか?」という考えが浮かんでくる。しかし、かぶりを振り「こんな事を思ったら、自分がグズグズに崩れてしまう」、というかすかな恐怖観念が持ち上がる。
母への覚悟は必要かもしれないと思いつつ、自分へは「まだまだ未知数でいたい」というわがままが駆け巡る。