markdadaoの日記

真空管アンプ用トランス、スマホ用衝撃吸収フィルム、RC、政治経済、読後感想など

遠い国際化

先日の紙面に、「最近の若い人たちは海外に関心を持たず内向き志向だ」という記事が載っていた。そして途上国を「助けてあげよう」とボランティアで訪れた学生が、地元学生の英語力と責任感に圧倒され帰国した、とのこと。
日本は途上国と比べ経済的にも優位であり安全、衛生面でも優れている。だから、日本の常識にそぐわない途上国は駄目だという考えを持つ人たちがいる。しかし、日本は食料、エネルギーや様々な資源を農業国や資源国から輸入しなければ成り立たない経済構造である。従って、海外の人たちと交流をして、お互いの異文化を認め合い交際を深め、平和の下地を作ってゆかなければならないと考える。
群馬県中南米日系人が多く、夜遅くまで大きな音で音楽を聞いたり騒いだりして迷惑千万だと言っている人がいる。もちろん日本で生活をするのであれば、日本の常識を守らなければみんなに迷惑がかかる。特にラテン系の国家の人たちは音楽好きであり、明るく喜怒哀楽がはっきりしている。逆に彼らにとって、日本人は無表情なので何を考えているかわからないようだ。
私は民間外交の一つとして、海外のロータリークラブやロータリアンを日本のメンバーに紹介し、そのお付き合いの中から理解を深めていただきたいと考えている。例えば海外へのボランティアや寄付の依頼を受けても、「詳細な計画案や予算書がない、経過報告がない」などの理由でお付き合いを閉じようとする。
上記のような問題を解決するには、実際現地へ行って現場を見て、現地の人たちと話をしなければ本当の理由はわからない事が多い。そのためには現地へ渡航する時間、費用と語学力が必要だが、誰でも出来る事ではない。そうすると限られた人たちだけの情報となってしまう。いくら説明をしても実際の現場を見ていない人、または上っ面だけしか現場を見ず、会話を深めることをしなければ理解はできない。このように考えると、身近なところの国際化も危うい。