markdadaoの日記

真空管アンプ用トランス、スマホ用衝撃吸収フィルム、RC、政治経済、読後感想など

昭憲皇太后御歌

私が仕事を始めた頃、慣れない仕事の為、また会社が駄目にならないように必死に駆けずり回っていた20歳の頃、見かねた母が明治神宮で手に入れた御製、御歌のおみくじ(大御心)を私の為に持ってきてくれた。

昭憲皇太后御歌
いかさまに身はくだくともむらぎもの
心はゆたかにあるべかりけり

意味は「どのように身を打ち砕き、力を尽くし、忙しい仕事に熱中するときでも、心はいつも落ちついて、広く豊かに、ゆとりを持つように心掛けることが大切です。」
追記として「人生の航路は決して平穏ではありません。多くの難関を乗り越えなければなりません。たとえ、骨身を砕くような時でも、心はいつも平静に豊かに心がけることが大切です。この心がけが健康長寿の基であり、万事成功の秘訣です。」
(心はいつも平静に豊かに保ちましょう)
この和歌をいただいてから40年以上たつのに、相変わらず慌てふためいて仕事に明け暮れている自分が情けない。偶然引いたおみくじが、私の人生の教訓となっているのも不思議なものだ。
因みに、昭憲皇太后明治天皇の正妻で、最後の将軍の徳川慶喜の妻の義理の姉になる。和歌は約28千首詠まれた。その中で人倫道徳を指針とする教訓的なもの15首を御歌(みうた)とした。御製(ぎょせい)は天皇の作られた和歌。