markdadaoの日記

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聞く力(阿川佐和子著)のRLIへの応用

亡くなられた関口PGがおっしゃっていた、「話すことは学んできたが、黙ることを学んでいない」との言葉が記憶に残り、人の話を聞くにはどうしたら良いか関心を持っていた。そして書店で阿川佐和子著による「聞く力」を手に入れた。
RLI(ロータリー・リーダーシップ研究会)でDL(ディスカッション・リーダー)が如何にして参加者の話を引き出し、参加者同士の討論のきっかけを作る方法を考えていた。
私の考えるRLIのセッションの目的は、決められた分野のテーマにそって参加者が思考し、その内容を発表し、またその発表したことで今まで気づいていなかった自分の考えを再認識したり、他者の発言からインスピレーションを受けたりする。そしてセッション終了後、自発的にそのテーマの内容を調査研究したり学んだりすることで、ロータリーへの学習が深まる。学習ピラミッドによると、聴覚(講演)による知識の記憶定着率は11%と言われている。しかし意見を発表するなど、話すことによるその定着率は80%に高まるとのこと。従って大事なことを一生懸命説明しても記憶定着率が低いなら、初歩的な内容であっても、自分で考え発表する機会を作ることで、学ぶ動機や関心を持つこととなり効果的であると考えます。
具体的にはこの「聞く力」に書かれていますように、質問の柱を3本ぐらい用意し、興味を示す話が出てくれば1本に深読みする。そして「トークは生もの」と理解し、その都度、セッション参加者の関心を尊重し、その題材に焦点を合わせ、討議を活発化させることが大事と思っています。この本の前半は特にRLIのDLとして参考になる事例が多く書かれていました。