markdadaoの日記

真空管アンプ用トランス、スマホ用衝撃吸収フィルム、RC、政治経済、読後感想など

uniqueaseユニカセ再訪


以前来たことがあるのに、何度も電話で確認しながらようやくマニラにあるユニカセに到着。そしてお店に入る段でまた躊躇する。
大家さんの要求で表に面したガラスに屋号を掲載することが出来ない。そのため隣の銀行は共有の表玄関を占有し、看板とショットガンを構えたガードマンを立たせているからだ。

日本からのインターン学生がドアを開けてくれる。名を告げるとすぐにオーナーを呼びに奥へ。入り口脇には、フィリピン在住のボランティア組織が作っている土産物が整然と置いてある(写真右)。壁には様々な写真とコメントが掲載され、以前訪問した際の雰囲気とはずいぶん違う。
久しぶりの中村さんは低血圧症だと言うが元気そうである。現在日本人学生(インターン)が4名フルタイムで、無償で店を切り盛りしている。彼ら4名はお客だったそうだが、この事業の目的を理解し、英語でYouthを育て、一緒に仕事をしてもらっている。しかし年内に順次4名が帰国するそうだ。インターシップの日本の学生達は述べ32名が大学を休学しながら現場を学び、一流会社への就職者が多いとのこと。海外へでかけ、厳しい環境の中ボランティア活動をする日本人の若者達に共感を持つ。(写真下はインターンのAiさん)

フィリピンの青少年はYouthと呼ばれ、現在6名が働いている。彼らはストリートチルドレンであったり、トラフィックチルドレン(人身売買された子供)、親の虐待や育児放棄を受けた子、Out-of-School YouthやCICLの危険から逃れた子たちである。

因みにこのCICLとはChildren in Conflict with the Lawの省略語。以前は、9歳以上は大人と一緒の刑務所に入っており、就寝時犯されたり、殺されたりするので檻に掴まって寝たりして満足に寝ることが出来なかったそうである。アロヨ政権時、CNNが隠しカメラで刑務所内部を撮影し、報道したため2006年の法改正により、14歳以下はNGOやバランガイ等の保護下に置かれ、15〜18歳は少年院でリハビリテーションを行い、18歳以上が大人と一緒に刑務所に入ることに改善された。

トラフィックは最近でも中村さんの身近で事件が起きたそうだが、逮捕に至らなかった。
このような子供達が一般社会で生きてゆけるように育てている中村さんも、頭痛の種が尽きない。8月26日の24時間テレビに出演したローズはまじめに一生懸命働いていたにもかかわらず、5日間無断欠勤をして今日久しぶりに出社したそうだ。そのほかレアちゃんが赤ん坊を産み、だけど往復4時間の職場に通うとのこと。到底難しいと思い、旦那さんと母親と本人に赤ちゃんを店の近くに引っ越させようと検討している。(写真の左が中村さん、右がローズさん)
店をオープンして2年間、資金と運営で大変ご苦労されただろうが、負けないで頑張っている姿を見ると、自分に何が出来るだろうかと考えてしまう。
11月25日にはTV東京の「世界の秘境で大発見!日本食堂」で放映されるそうだ。そして今日これからNHKの「アジアで花咲け!なでしこたち」の番組取材があるとのこと。