markdadaoの日記

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領土問題

今週は韓国へ行く。親しい友人や全くの他人の場合はテーマにもならないのだが、中途半端な間柄だと多少の意見の交換がある。中国や韓国訪問では、自分の定見を用意しておかないと不便なことがある。特に食事中に、一人の日本人としての意見として話が出る。
おりしも竹島(独島)の領土問題が話題に上っている。田中角栄曰く「領土問題は隣家の垣根の問題に類する」とあり、現実には漁業経済と海洋資源および戦略的な地政学によるところである。最初の発見者や地理的な距離なども根拠となろう。
しかし、歴史的に見て領土問題は国家間のパワーバランスによるものが大きいと考える。片方が政治経済等において、とてつもなく力があり、もう片方がその国の属国であれば領土問題は発生しない。
またはフォークランド紛争のように、イギリス軍がアルゼンチンから多くの死傷者を出し奪還した歴史が、約30年前にあったことが参考になる。このようにイギリスの覚悟が日本にもあれば、中国との尖閣諸島、ロシアとの北方4島、そして韓国との竹島はこの覚悟を背景に外交交渉によって解決の可能性もでてくる。

現状の日本の政府や外務省は恫喝や権力に対し、正面から即対応することもせず、欧米やアジア諸国を政治経済的に巻きこむしたたかな外交センスも持ち合わせていない。従って、日本が戦後の謝罪外交を乗り越え、大きな国力をもつまでは領土問題での解決は難しい。むしろ事実は既成化してくるだろう。100年後の日本を期待するほうが、歴史的に可能性が大きい。