私達のホームページを見ていただき、出力トランスの再生依頼があった。幸いお客様に仕様書が残っていたので、参照にして再生した。写真の白いケースのトランスが再生品で、黒いカバーが従来品である。
様々な従来品を解体すると、それぞれのメーカーの設計や製作の考え方を学ぶことがある。今回の製品はコアの温度上昇を促すのに黒いテープで覆っていた。外気への熱伝性はポリエステル材より黒ワニスの方が有利と思い、私達は後者を選んだのだが。しかし、コアの錆を防いだり露出させないためにはポリエステルフィルムは有効であろう。
また、外観の美観を考えてか従来品はコア挿入後ワニス処理、乾燥してからケースを付けている。私達は美観より唸りを考慮し完成状態でワニス処理をしたが、それほど外観が悪くはならなかった。そのほか様々な絶縁方法も違いを勉強できた。
