markdadaoの日記

真空管アンプ用トランス、スマホ用衝撃吸収フィルム、RC、政治経済、読後感想など

ギターアンプビルダー工房を訪問


最近、本業以外の仕事が忙しくなり、気持ちの上でトランスの営業がおろそかになっている。そこで昨日は羽田空港のそばにある客先を訪問。
真空管ギターアンプのユーザーへは、電気特性の他にスタジオ録音の際、またライブ会場でのミキサー泣かせのノイズやステージ上でのライティングの熱に周囲温度が上がるため温度上昇に気を配らなければならない。更にプレーヤーが演奏に集中できる音への要求をクリアーしなければならない。
従って、特にプロギタープレーヤー専門のアンプビルダーに対しては、意見を直接聞くことが大事である。今回のお客様はギタープレーヤー直属のアンプビルダーの為、期待してお伺いした。
開口一番、「ノイズが出ないですね」とのこと。他のトランスは電源を入れるとブーンと音が出るそうです。因みにそのトランスを調べましたら、マーシャルに良く使われているアメリカ製でした。ショートリングもされていたのですが、静電シールドや設計上の問題があるのかもしれません。
私達の作ったトランスは「低音域がクリアーで、高音域も気に入っている」とのこと。特にここのギタープレーヤーは高音域がキンキンなのは好きじゃないようです。私達の出力トランスは楽器のように「音のタメ」が作れるため、「高音域に艶がある」と他のプレーヤーに評価されたことがある。A技術者の言葉を借りるならば、「トランスを固く作れば音は硬くなる。動くように作れば音はマイルドになる」とのこと。
我が社をインターネットで探していただいたようですが、他のトランスメーカーさんに出力トランスを相談しても、満足に回答される方がいなかったとのこと。「うちは音楽が好きでバンドをやっていたトランス屋ですから、理解できるのです」と伝えた。総合的に満足していただいているようで、今後も購入を考えていただいているようで感謝、感謝。ロック特有な歪は回路で解決できるが、基本のクリヤーな音が出せないとその歪は音楽にならなくなる。従って出力トランスの影響は大きい。更にプレーヤーの要求に応えられるトランスを開発したい。
参照 トランス事業 - 変圧器・トランス・フィルムのアテネ電機