第2次世界大戦からの日本の歴史を世代別に分類すると、戦争に追い込まれ無理な戦いの結果敗戦となった、指導的立場の世代を第1世代とする。
前線で負け戦を経験した第2世代は、復興と経済戦争で奇跡的に勝利に導いた。
それを受けた第3世代のベビーブーマー（団塊の世代）は、幼少の頃の貧しい記憶を持ちながら、世界経済の上位を維持するべく競い走り続けたが、洞察力と戦略性に欠けていた。
従って、ITとマネーゲームによる経済競争で後れを取らざるえなかった第4世代が、どのような巻き返しを図るか期待したい。それにはバイリンガルでグローバルな活動を躊躇なく行わなければならないのだが、最近の日本の若者は国に閉じこもり海外志向が少ないと聞く。
第5世代への国家的プライドが維持できるか心配である。もっともその頃は国家観も薄れ、あるいは民族主義が台頭するかもしれない。
