iPhoneに貼った薄いフィルムが、ハンマーでたたいたり鋼球で直撃しても、液晶のガラスが割れないのは何故だろう？ある教授にこの疑問を質問したところ、以下の回答が得られた。（写真は1点にストレスがかかったガラスの破損状況）
１．衝撃というエネルギーはフィルムを介在して、熱や音や振動などのエネルギーに変え、液晶ガラスへのストレスを低減している。
２．４層の複合フィルムにより、最初に受けたフィルムの振動波形を２枚目のフィルムが180度遅れた打ち消し合う振動波形を発生させる素材を組み合わせている。
３．フィルムと液晶ガラスの接点となる接着剤や３層目のＰＥＴ材が、垂直に掛かる衝撃を水平にエネルギーに分散させている。１点にかかるエネルギーを面に変えるため、液晶ガラスの表面を押して裏面のガラスの伸びを防ぐために割れないというメカニズム。これは衝撃を受けたガラス面は縮むが、反対側のガラス面が外側に伸び、ガラスは伸びる時に割れるという弱点があり、このメカニズムを活用している。
来年にはこの特許がネット上でも見ることが出来るようになり、私の疑問も晴れるだろう。因みにこのフィルムは100回ぐらい貼り直しが可能だと、開発者が言っていた。
