markdadaoの日記

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再度海外移転が始まる

先週の金曜日のプレスリリースから、メールや電話の応対などで時間に振り回されていた。しかし、上海に住む友人から関心あるメールをもらっており、最新のトレンドを以下の通り記する。

ご無沙汰いたしております。

仕事がやっと増えてきそうな気配ですが、その背景に日本の電力供給不足が感じられますので、今後の対応に参考にしてください。

日本では原発の再開について、政府は何とか国民を説得し、電力不足の影響を軽減するよう躍起になっております。それがどのように波及するのかを、本日その兆しを見ることが出来たので報告します。

ひょっとすると弊社にも、また神風が吹いてくれるような気配を感じます。
関東にあるステンレスの材料メーカーは、7月、8月の稼働を50%と想定しており、早めの発注依頼をしてきました。この会社だけではなく、電力を多く使う製造業全てが、生産稼働を制限される事態となり、そのリスクを回避する一つの方法として、海外に、それも日本に近い中国の上海〜杭州あたりを、物凄い勢いで生産場所を移す計画を立てているようです。

一昨日、K電機という会社の6,000万円/月の仕事が決まり、9月から量産開始となります。今日は、K産業という会社が来社し、ありがたい見積もり依頼があり、なるべく早く立ち上げたいとのこと。そのほか3社の見積もり依頼がある中で、今日は更にもう一社、工場視察に来るとのこと。

日本では、せっかく増加する仕事を対応出来ないと各社同じようなことを言っております。今までは、日本は人件費が高く簡単な仕事は海外に流出しておりました。現在も日本で生産している高品質の仕事をそのまま海外移転するとなると、ある程度は技術レベルとインフラが整っており近い国を選定することになるのでしょう。

日本のメーカーは、正常に生産活動をするという選択肢がなくなるので、さらに多くの産業が逃げ出すことになります。いただいたニュース等からは、安定的充足できる電力が供給できず、安全な原子力発電ができるようになる20年後、30年後まではこの状況が続くのでしょうか。
ありがたくも、かなしい状況を感じます。とはいえ、とりあえずは今の話が進むことを願っています。

風が吹けば桶屋が儲かる」の喩ではないのですが、自然災害が端を発した原子力発電事故により、安全なエネルギーの代名詞となった太陽光発電のドイツの企業が採算割れで挫折する中で、原発を止め節電を選択することになる国家に存在する製造会社は、止む負えず海外移転を選択することになるという構図です。