markdadaoの日記

真空管アンプ用トランス、スマホ用衝撃吸収フィルム、RC、政治経済、読後感想など

港湾スト

昨年は東日本大震災があり、定例的なストを行う状況ではなかったのだが、今年は本格的にストを打つとの話を聞いた。
4月5日に行われ、また明日11日に行われる。日本中の港湾が半日ストライキに入ると、港にある輸出入の貿易品が滞留する。しかし、組合と業側の駆け引きや有利な交渉を求め、私達客の商品納期を人質に取っているわけである。

当事者間の利害の外にある私達一般ユーザーを人質にすることが、世論を味方に出来ないとして、最近は別な方法を取るようになってきたのだが?逆にストライキを行うのであれば、現場職務をサボタージュするのではなく、全て無償(タダ)にするなどして、業側に圧力をかけてはどうか。でも業側も組合も絶対そんなことはしない。自分達の利益が損なわれることを知っているから。

この港湾業務はかなり特殊性があり、輸出入にかかわる費用は素人にはわからない項目が多く、市場競争の原理が働いていない。あっても乙仲業者の手数料ぐらいだけである。しかも、ストがあっても一般的なニュースにもならないほどの閉鎖的な経済社会がある。

日本が貿易立国と言われ久しいのだが、このような国と国との交易の境でベールに囲まれた経済活動があることに疑問を抱く人が増えていることも事実である。またはこのような煩わしさを引き受ける、国際運送会社が高い費用でユーザーの代わりをしている。この世界も自由主義によるガラス張りの経済活動が実現することで、今以上に貿易が活性化され物流時間も短縮するのではないか。早く手を打たないとアジアのハブ港も海外に持ってゆかれる。神戸港は震災前のまだ8割しか戻っていない。シンガポール・上海・釜山などと比べ取扱量でも日本は負けている。