孫が里帰りし、久し振りに抱きかかえると重さが増している。健やかに成長していることが腕に伝わる。
「たわむれに 母を背負いてそのあまり 軽ろきに泣きて 三歩あゆまず」と啄木は母親の老いをその軽さから詠っている。
話は変わるが、iPhone4Sは140gの重量感がユーザーにとってその価値を足らしめている。紙の様な軽さであれば便利かもしれないが、それなりの商品価値を感じさせるでしょうか?
カメラのように、ある程度の重量感がシャッターを切る際のブレを防ぎます。同様に音響のスピーカーキャビネットも低音の押し出しには、それなりの重量が必要だと言われております。
人間の軽重は重い方が良いとされておりますが、はたして自分はいかに?
用があればパスポートを持って明日にでも飛び出していったり、仲間へダジャレを飛ばしては呆れられているのでは、とても重厚なイメージはないのだろう。