markdadaoの日記

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フェンダーアンプの遍歴

友人A君のアンプ製作者によるフェンダーアンプ遍歴について。
写真は5Wのツイードチャンプに最適なリプレース用アウトプットトランス。取付ピッチもぴったりです。(アテネ電機製)

50年代のフェンダーアンプでは、キャビネットのカバーリングツイード調のトーレックスが使用されました。そしてこの時期のフェンダーアンプが、何故か各機種のベストアンプとされています。フェンダーはどの機種でも年々回路を変更し、そのつど回路を表す記号も変えています。今でも本家フェンダーではそれ等のリイシューモデルを出していますし、多くのブティックアンプメーカーは、本家以上にこだわったクローンを製作・販売しています。

最も人気の4機種は以下の通り

1 ツイードチャンプ 5F1回路  5W 6V6シングル
2 ツイードデラックス 5E3回路 15W 6V6pp
3 ツイードベースマン 5F6−A回路 40W 5881pp(これはご存知のようにジム・マーシャルがデッドコピーをし、「JTM45」としてマーシャルアンプの原機となったものです)
4 ツイードツイン 5E8 40W 6L6GCpp(ご存知クラプトン御用達 後のツインリバーブ原機)

60年代に入り、アンプキャビネットのカバーリングは通常の黒いトーレックス(一部の機種で一時期茶やクリームもありますが)となります。そして65年前後のコントロールパネルが黒のものが、「ブラックパネル」と呼ばれ人気モデルとなっています。主な代表機種はプリンストンバーブ、バイブロバーブ、それからご存知ツインリバーブです。程なくフェンダーはCBSソニーに身売りをし、回路もかなり変更され、パネルも銀色となり「シルバーパネル」時期と呼ばれます。70年以降は年々回路は改悪(たぶんメーカー自身は改良のつもり?)が重ねられ、もはや黄金期のトーンからかけ離れたアンプとなってしまいました。

現在フェンダーでは、人気機種を当時のスペックで再現したリイシューモデルをラインナップしていますが、残念ながらプリント基板採用等により、現実にはやはり別のアンプとなってしまっています。

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