南園義一ＲＩ元理事監修によるＲＩ2650地区のマニュアル編集委員会が作成したＲＬＩのディスカッションリーダー研修の手引きからポイントを以下に書き出しします。
第7節 大人の学習者の特色
Ａ．大人の特徴
- 自分が問題に集中している時は熱心
- 先入観が強い
- 言われることには抵抗するが、頼まれることは好き
Ｂ．考慮しなければならないこと
- 大人は自分で判断して行動する
- ＤＬは進行役の役割を果たす
- 個々の信念、価値観、意見を持っている
- 学ぶ意欲を喚起する雰囲気を作る
- 参加者の経験を生かす
- プライドがあり、経験や知識を使えなくなるとストレスを感じる
Ｃ．いかにして、もっとも効率的に学び、それを維持するか。（学習ピラミッド）
- 学び方；視覚を通じて
- 記憶の仕方；行動しながら話すことによって
第8節 ＲＬＩの研修を最も効率的に成功させるためにいていは
- ゆっくりはっきり話し、しゃべりすぎないこと
- 視覚的補助教材を活用する
- 慣用句は避ける
- 文や質問に否定形を用いない
- 言い直すこと
- 重要な情報は終わりに伝える
- 具体例を示す
- 話を中断させることは避ける
- すぐに反応しない
- 冗談は避ける
- 性別に対しては配慮
第9節 言葉以外によるコミュニケーションについて（非言語）
- リーダーの身体の特徴；外見的な特徴からある種のイメージを与える
- 身体の位置と動作：参加者の気を散らさない、背を向けない
- 空間の使用によるコミュニケーション；空間が縮むと親密感が強くなり、広がるとその逆となる
- 視線；誠実さが伝わる
- 声の質と特徴；語調・抑揚・ペース・音量の使い分け
- 沈黙；回答を準備する時間を与える
- 接触；入り口で参加者と握手することでコミュニケーションが高まる
- 時間；熟考のための十分な時間
- 色；コミュニケーションの役割を果たす
- 表情；表情で関心や懸念を表す手段もある
- 話のペース；理解できる程度の話す速度
第10節 効果的な質問の仕方
- グループ全体に向けての質問；「この問題について、他にどのようなことが考えられるでしょうか？」討論再会の手段
- リレー形式の質問；「良い質問です。他の方々はこの問題をどのように解決されるでしょうか？」
- 個人向けの質問；特定の個人に向けて
- 逆式の質問；質問した人へ答えを求める
- 方向転換の質問；討議をさらに促進するときと、その前の話し合いに結びつけるため
第11節 参加者から質問された場合のその対応
- 最後まで質問を聞く
- 聞いているという態度を示す
- 質問に対し、的確に答えたか確認する
- 棚上げ方式を使う
