markdadaoの日記

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浦戸・貨物輸送の為の19tフェリーボートプロジェクト その2


船会社を経営しているメンバーが銀行へ借金を申し込み、このプロジェクトを担当する事務局として2520地区第6分区のガバナー補佐である和田忠さんが保証人となり、資金を捻出し船の頭金を支払いました。そして残金の1,000万円は急がず1年かけ御縁のあるクラブを通じて広く資金を集めることとしました。それは資金集めに急ぐことで、説明不足による誤解を招いたりしないようにするためです。船は3月中旬には浦戸にやってきます。そして4月1日に贈呈式、竣工式を予定しております。(写真は現役就航している19tの「うらと」塩竃市営汽船)
ロータリー財団はその資金で入手した固定資産は、ロータリー及びロータリー関係者が保有してはならないことになっております。従って、浦戸貨物船推進協議会を設置しロータリアンと地元の人たちで贈呈式までの準備を行います。そしてその船舶の運営はNPOを新たに設置し、ロータリアン以外の一般の方々に行ってもらいます。そしてロータリーはフェリー(船舶)を寄贈するまでを活動の範囲とします。
曳き舟で資材を島に運ぶためには、1週間で約50万円かかります。従って本土と島では7〜10%の経済物価格差が生じております。しかし、このような方法で船を所有すると減価償却をしなくても良いそうで、運賃が安く抑えることが出来ます。更にこのフェリーは貨客船として登録されますので、人は12名乗船させることが出来ます。そして一般には難しいとされている、し尿運搬や死体の引き取りも簡単に行うことが出来ます。要は島で人が生きてゆくための全てが、この船に託すことになるのです。運航は毎日、午前と午後の2便で4島と本土を結ぶこととなります。
現在は海事事務所と折衝し、フェリーの接岸許可を取るのに苦心しております。まだこのフェリーの名前も付けておりません。これは島の小中学生から名前を募集して、採用された子には御礼を差し上げる予定です。更に船が竣工したら彼らに作文を書いてもらい、島を愛する人たちの心を育てる計画です。
事務担当を受け持っているガバナー補佐の和田さんは、本業が電気工事業で水力・火力発電所等の工事に従事しておりますが、この一大プロジェクトに多くの時間を割いております。船を運航させるまで、まだまだいろいろな問題を解決しなければなりません。地元の人たちへのコンセンサスを作るのにも時間が必要です。竣工式には、船にロータリーの垂れ幕などを掲載し、ロータリーの公共イメージを図る予定です。
多くのロータリアンがこのプロジェクトを知っていただき、関心と協力をお願いしたいと思います。そして「ロータリーの友」の取材も希望しております。平和な日本でも、必要に迫られる本物の社会奉仕活動事例を紹介していただきたい。