markdadaoの日記

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中国の貧富問題と日本での犯罪

今日の卓話者は富岡警察署長。以下にその内容を記する。

自分は刑事が長かったので、殺人などあまり適した話がない。ロータリーの皆さまは企業家が多いので、中国との取引など中国との関わりを持たれる方もおられると思います。そこで中国人による本音を聞く機会があり、最近の中国人による犯罪について話をします。
ニューヨークなどでは99:1など貧富の差による不満を訴える運動が盛んですが、共産主義の中国でも貧富の差が大きく、富める者が観光で多く来日している。しかし、なかなか中国人の実態が把握できなかった。
当時、新宿では中国マフィアがはびこり、入管と警察の協力でそれらを駆除することができた。その際、検挙した中国人の一人を長く取り調べをしている間、本音を話してもらうほどになった。それを記録しておき、さまざまな方面で役にたつことがあった。

30代の彼、ヨン・ジャンファンは福建省の出身で、警察署長を叔父にもち福建省の中ではナンバー2までのし上がり、爆弾事件で死刑に処されるところを、その叔父の手引きで密入国で日本へ入った。
日本では密入国者の手助けをする仲介者をしていた。恩を受けた中国人は彼に謝礼を1〜2割を払うため、どんどんのし上がってきた。更に彼は銀行や証券などの経済を学び経済犯罪に手を付ける。日本では山口組・稲川組の次に経済ヤクザの住友会があり、その住友会を潰し自分達がのし上がるつもりだった。現在はChinese Dragonが台頭してきている。これは満州にいた中国残留孤児たちが構成員で、中国語と日本語が話せる。

彼は日本で富を得てどんどん中国へ仕送りし、福建省に数億円の豪邸を建て、内縁の妻は上海に高額なマンションを購入している。密入国者達は、親族一同で金を拠出し350万円を用意する。入国して悪事を働き、身内を守るため必死でその350万円を返済する。その後も仕送りを続け家族の繁栄を図る。
日本は法治国家であるが、中国は人治国家である。そしてこれから中国を牛耳るのは、胡錦濤の後継者と称される習近平など、中国共産党の高級幹部である子弟の太子党である。
中国では戸籍制度があり、決して農民戸籍から特権がある都市戸籍に変わることが出来ず、民工として都市に出稼ぎに来るだけである。一人っ子政策も2人目は納税が科せられる。農民は無戸籍の子供達がおり、20年たって成人になり日本に密入国する者もいる。このように共産圏でも貧富の差が生じている。

中国人の知人に上海で安全局の友人を紹介されたことがあった。彼は国の指令で大金を持って日本に潜り、中国人留学生などと付き合いこのような中国人マフィアの情報を集めていたとのこと。中国で最初に紹介された安全局の人は、天津市国貿促の顧問をやっていた頃、日本人の考え方を知りたいとのことで、いつでも傍にいてメモを取っていた小男の人であった。まさか日本を舞台に安全局と中国マフィアが暗闘していたとは、まるで映画の世界そのものである。