Bluetoothによるヘッドセットを供給する韓国の会社の社長より依頼があった。それは日本市場にあるスマートホーンやiPad等のタブレットのＬＣＤを保護するフィルムだった。既存の客先に話をしたが、市場には同様なフィルムが溢れており、けんもほろろで相手にもしてくれなかった。それでも韓国の社長は一緒にこのビジネスをやろうと言う。
そこで、他社との差別化がないと売れないとの説明をした。そうして3週間ほどたった。彼はその保護フィルムをアメリカに持って行き、何社かのディストリビューターと話をした。そして彼らはとても関心を示し、来月中旬に初ロットを出荷することになったそうだ。そして、保護フィルムのテストビデオを添付したので見てくれとのこと。
見て驚いた。iPhoneにこのフィルムを載せて、上から大きなマグカップの角で思いっきり液晶画面(LCD)を叩いた。LCDが割れると想像していたのだが、フィルムを剥がし、LCD表面を布で拭くと傷跡も無く割れていなかった。次のビデオはプラスドライバーの先端をフィルムのあるLCD表面に何度も投げつける。当然フィルムが避けて、ＬＣＤ表面に傷がつくことを想定したのだが、これもフィルムを剥がし、布で拭くと跡形もない。（上部YouTube）
一般に販売されている保護フィルムは、スクラッチ（傷）の保護が目的である。しかしこの新しいフィルムは衝撃を吸収する特性もある。昨今はLCDの画面が大きくなり、そのため破損による交換費用も高額化している。従って市場のニーズは拡大すると予想される。
この特殊フィルムは厚さ300マイクロで5層になっている。特徴として、スクラッチ保護・耐久性・衝撃対応・抗菌性がある。来週の月曜日に社長が来日するので、楽しみにしている。詳細がわかったら再度ブログアップする。
