markdadaoの日記

真空管アンプ用トランス、スマホ用衝撃吸収フィルム、RC、政治経済、読後感想など

Telemedicine 遠隔医療


友人M君の依頼から、バングラディシュのHaque君に会って欲しいとのことで、東京から新幹線で高崎駅へ来る彼と待ち合わせ。現在東邦大学の博士研究員で群馬とは縁が深く、以前群馬大学へ留学しており、当時前橋RCの留学生支援を受け、更には渋川みどりRCの世話で米山奨学生であった。5年も日本にいたので日本語は大丈夫だろうと思っていたら、大学病院の日本人たちは英語に慣れるためか、彼に対し日々英語で会話をするので日本語を話す機会がないとのこと。
ノーベル平和賞のモハメド・ユヌス氏から依頼を受け、日本の救急医療体制の管理運営と医療センターのハードとソフトのノウハウをもって、1年後には国に戻るとのこと。合わせて、バングラディッシュにTelemedicine遠隔医療をスタートさせたいとのこと。
すでに九州大学とタイのチュラロンコン大学では、3カ年にわたり遠隔医療の共同実証実験が行われた。国家的にはエチオピア、カンボジア、ネパール、インドなどで実験または研究中だそうだ。幸い数年前よりバングラディッシュでは政府の政策で通信インフラ(光通信)を人口の80%をカバーするまでになったそうだ。従って医者や看護婦が極めて少ない(15万人に1人)ので、医療カバーするためには遠隔医療が有効であると考えている。
ダッカにある大手の病院の一室にTelemedicine cnterを設置し、ダッカから車で6時間ほどの位置(東南、西北、西南)の3か所にヘルスセンターを設置し、通信回線を利用し診断を行う。それら近隣の患者がそのヘルスセンターへ携帯メールや、実際に駆けつけ適切な処置を受ける。
そのヘルスセンターへデジタルX線、心電図計、超音波診断設備、血液、尿検査設備を配置したいそうだ。これらのドネーションをロータリークラブに希望している。患者が発症し、一般的には病院までリヤカーや小舟で連れてくるそうだが、すでに手遅れで死亡するケースが多いとのこと。問題は医師不足により適切な診断を下せず、応急処置されないままの患者の命を奪う現実がある。また井戸水のヒ素が原因の患者も増えているそうだ。現在人口1.6億人がこれからも増え続ける。貧しさゆえに、適切な治療や処方箋の薬を買えない人々がいる。