markdadaoの日記

真空管アンプ用トランス、スマホ用衝撃吸収フィルム、RC、政治経済、読後感想など

自立直前

朝刊が休刊のため、少しだけ起きるのを遅らせ、寝床からiPhone4で会社のメールをチェックした。深夜の1時過ぎに客先より納期の督促があった。
仕事を始めてから、客先の納期督促は一般的には強引で、一度は「コンテナが乗っている船を止めて、エアー(飛行便)に切り替えて持ってこい」なんていう一部上場企業の購買担当者もいた。

しかし、昨夜のメールはお客様なのに低姿勢で、「飛行機代を出すから、明日、中国からハンドキャリーで部品を持ってきてもらえないだろうか?」と切実な訴えであった。そもそも弊社と中国企業の怠慢で、納期が大幅に遅れているのが原因であった。
すぐに、客先へ「午前中までに何らかの方法を報告いたします」とメール回答した。同時に中国語が出来る息子(専務)に状況を電話連絡。まず、中国の工場が部品の出荷が出来るか確証を得なければならなかった。担当は若い中国の女性だった。そこで香港人の上司に確認を取らなければならなかった。本来ならば中国側負担でCIF(船賃と保険代込み)横浜(港)まで搬送しなければならないのだが、輸送費用は日本持ちの為、出荷協力に食いついてきた。(専務の弁)
次に搬送方法だが、広州から香港経由でハンドキャリーをする場合、税関でトラブルを起こす可能性があった。そこで香港の私の知人にSkype連絡をした。しかし「クリスマスシーズンで飛行機が簡単に取れるかわからない。ましてや中国人に依頼すれば、ビザがすぐに発給できない。やむおえず、友人に飛んでもらうので昼まで待ってくれ」とのことだった。そこで専務の中国の大学の後輩(物流会社)に連絡を取った。「ハンドキャリーは一般的には30万円程度かかる。香港経由だと手間がかかるので上海経由となる」。お客様の負担が増えるので、専務に飛んでもらうか考えた。しかし、税関との交渉には時間がかかるし、部品を止められるリスクもある。
経過報告を昼前に客先へして、物流について午後検討することとなった。この時点でハンドキャリーするためには夜便か明朝の日帰り便を決めなければならなかった。が、専務とその後輩がいろいろと知恵を絞り、アイデアを出してきた。
明日の夕方までに工場から部品を引き取り、エアーで成田まで飛ばす。明後日の午前中までに日本の客先へ搬入する。そして、この半日の遅延を客先は了承した。
今朝からの作戦で、この方法が一番低コストで確実であった。もう中国関連はほとんど専務に任せることが出来る。後は客先への誠意として、入荷時間に訪問し現品立会いをしてもらう。私も同伴してほしいようだが、一人で行ってもらおうと思う。最後の閉めまで一人でやれば、自信がつくはずだ。