markdadaoの日記

真空管アンプ用トランス、スマホ用衝撃吸収フィルム、RC、政治経済、読後感想など

携帯電話

業務上用があると、会社に電話をして相手先の都合を聞いてから、電話をつないでもらいます。しかし、携帯電話ですと相手の都合に関係なく、直接つながります。従って会議中であれ状況に構わなく電話が掛かってきます。逆にこちらから掛けてしまうこともあります。

江戸時代ならば、手紙を下男等に託し相手先に届けさせ、そこで相手先が返書をしたため主(あるじ)に持ち帰る、なんてのがあったのでしょう。
電話が出てきて、同時相互通信が始まります。60年前の日本では、煙草屋さんやお金持ちの家にしか電話がなかったので、呼び出してもらうのが普通でした。しかし20年前の中国ではまだ呼び出しが多かったので、気長に待つしかなかった。待たされて相手が出れば儲けもので、大概は「居ない」と言われる。

しばらくして電話の債券を買って、各家庭で黒電話が入るようになる。通常玄関等に電話機が置かれ、それが乗るような座布団があり、電話に服を着させる家もあった。玄関は暖房もなく寒いうえに、電話代も高いので長電話はできなかった。
30年前ぐらいになるとポケットベルが出てきて、個人を管理し始めた。最初はわからず、ポケベルに直接声をかける人たちもいたが、もちろん相手には聞こえない。
そしてファクシミリが出てきて、書いたものが瞬時に相手先に届くのだが、相手先もファクシミリが無ければ使い物にならない。当社はいち早く入れたのだが、相手先が数社しかなかったので、周りに馬鹿にされた。今じゃ、宣伝の為に知らない会社からファクシミリが届き、人の紙を無断に使用している。
車載用の移動電話が出てきて、これもいち早く手に入れたのだが、「一刻を争う株式売買などをやっているわけではないのに」と皮肉を言われた。弁当箱を細長くした携帯電話が出てきて、これも手に入れたのだが、当時は電波エリアが狭く「プップップ」と言っているだけでなかなかつながらなかった。
次第に携帯電話が小さくなり、ポケットに収まるようになってきた。最近は電波エリアもかなり改善され、ほとんどの人が持つようになり、今ではPC代わりのスマートホーンが増加している。
そして利便性と引き換えに、お互いを拘束してきた。