markdadaoの日記

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福島原発事故の責任

とうとう群馬県でも乾燥シイタケから、食品衛生法の暫定規制値(1キロ当たり500ベクレル)を超える520〜2867ベクレル放射性セシウムを検出した。私達の町も自主回収となり生産者が経済的被害を受ける。
群馬県産でなくても、県内のスーパーマーケットでは乾しシイタケは店頭から外すことになるだろう。風評と言うかイメージとして消費者が買い控えることを想定してのことだそうだ。

別な見方をすると、一般消費者はスーパーマーケットの店頭から一斉に引き上げられた商品は心配で、店頭にある商品は安心だという定説が出てきているのかもしれない。そういう観点から、スーパーマーケットの商品管理判断の責任が大きくなっている。
これから年末年始は需要が見込まれているだけに、このタイミングは関係者にとって痛手であろう。このように身近な所でも間接の被害を未だ受けている。私達も3,4月ごろは福島県からの材料の入手が出来なくなり、生産を止めなければならない(売り上げが落ちた)影響を受けたのだが、誰にも責任をぶつけることもできなかった。

東京電力は「想定を超す自然災害を受け、国と協力し対応をしている」と言う。福島第2原発のように非常用電源施設を防水シーリングしていれば、と悔いを残し、その未対策は人災であると言いたいのだが。そして国に責任転嫁する電力会社から、電力を買わないと言えないのが我々の選択できない立場である。

明日の朝刊では乾しシイタケのことが書かれるかもしれないが、関係者の損失補てんは一部の人たちだけで、他はそのままになってしまうのだろう。民間企業は経済産業省が許可したと言っても、事故を起こせば自己責任となる。しかし公共事業を行っている電力会社は、経営陣が一斉に責任をとることなどしないだろう。納得しづらい責任の負い方である。