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markdadaoの日記

真空管アンプ用トランス、スマホ用衝撃吸収フィルム、RC、政治経済、読後感想など

科学技術立国日本のエネルギー確保と原子力(福島後の世界の原子力)

アジア原子力協力フォーラム日本コーディネーター・元IAEA事務次長・元原子力委員の町末男先生による上記標題の卓話を富岡中央ロータリークラブで行われた。

◆論点

  1. 福島第一原子力発電所の事故から学ぶ教訓
  2. 福島後の日本エネルギー政策
  3. 福島後の世界の原子力原子力発電とIAEAの役割

◆概略
今回の東日本大震災により津波の影響を受けた原発は、女川の3基、福島第一の6基、福島第二の4基、東海第二の1基の合計14基。内11基は運転中であったが地震で全てが自動停止。これにより核分裂反応は停止、福島第一を除く炉は全て冷温停止した。また福島第一の4、5、6号基は定期点検中であった。
地震により東北電力から送電されていた電源が喪失され、非常用ディーゼル発電機が稼働した。しかし、45分後13mの津波により電源室が浸水し再度電源が喪失。
非常用電源は海抜5mの位置にある、タービン建屋地下の水封性のない部屋におかれていた。福島第二では原子炉容器建屋地下の水封性のある部屋に置かれていたので、津波の影響を受けず機能が保持できた。
福島第一原発事故の経過
3.11東日本大震災と大津波

  1. 電源喪失
  2. 原子炉冷却機能の喪失
  3. 核燃料損傷・メルトダウン
  4. 水素爆発
  5. 放射性物質の環境への散逸・汚染
  6. 20Km圏内避難、20-30Km圏内の一部計画避難
  7. 農作物・飲料水の汚染

福島第一原発事故の原因

  1. 地震発生時、制御棒が挿入され核反応が停止したが、非常用電源の喪失により原子炉の冷却が不能となり、核燃料の崩壊熱で炉心の温度が上昇し、燃料が溶解した。
  2. 高温の燃料と水の反応で水素が発生。原子炉建屋まで漏れ出し、空気中の酸素と反応し爆発した。
  3. それにより、放射能が環境に放出され汚染した。

IAEA福島原発事故報告書(主要点)2011/6/1

  1. 現場の職員は困難な環境下で献身的な作業により、安全確保を達成
  2. 津波被害を過小評価し、防護対策が不足
  3. 天災のような外的災害に安全規制が不十分
  4. 政府の原子力発電規制部門の独立性が不十分

原子力発電事故からの教訓

  1. 非常用電源を高所(30m以上)に設置
  2. 非常用電源を水封性の完全な部屋に設置
  3. 稼働型非常用電源の増強
  4. 使用済み燃料プール冷却機能の強化
  5. 格納容器建屋の排気設備の強化(水素爆発回避)
  6. 放射能の環境への放出低減対策
  7. 事故対応の体制強化
  8. 安全規制機関を利用促進機関からの分離

IAEA大臣級安全会議の結論 2011/6/20-24 (9月の総会で承認)

  1. 全加盟国が全原子力発電の安全を点検
  2. 原子力発電の安全強化取組みの重要性
  3. IAEAの安全基準強化とその全加盟国への適用を奨励
  4. IAEA専門家チームによる各国原子力発電の安全点検及び安全規制体制の調査の強化

続く