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markdadaoの日記

真空管アンプ用トランス、スマホ用衝撃吸収フィルム、RC、政治経済、読後感想など

武田邦彦教授による富岡講演(Q & A)

武田教授は講演終了後、フロアーから質問を受けた。
質問される方々はずいぶんと勉強をされており、やや専門はだしであった。

Q1.富岡地域は放射能汚染はされていないのか?
第2波にて0.125msv富岡は汚染された。これは除染して0.08msv程度に落とせるであろう。
野焼きをする場合は、その場所をベクレル計測し、問題がなければ安心して堂々とやることが良い。
群馬県の最終処分場で高濃度の放射線量が発見されたことは、ある意味で行政が管理しやすいので良かったと言える。むしろ野にばらまかれて回収できないほうが問題。最近は処分場でトラップできるフィルターもあるので安心だ。
Q2.放射能の影響は?
セシウム及びストロンチウムが半減するのに30年かかる。チェルノブイリは雨が降らないので、土中の20cm程度のところにまだある。日本は降水量が多いので土、水の入れ替えが早い。恐らく10年以内には半減するだろう。しかし地下に潜る時間も早いので地下水など要注意だ。広島の原爆では3年で人が住めるようになった。
Q3.原発は安全か?
それは社会が決めること。たとえば交通事故で年間500人が死亡し120万人が負傷しているが、社会はそのリスクを承知で車は便利だとして、車両を走らせている。飛行機も事故でいっぺんに数百人も死亡するが、今でも飛び立っているのは社会がそのリスクを引き換えても、利便性を認めているからだ。
しかし原発の安全性に対し、やらせメールや嘘はついてはならない。また、科学は未来を見てはならない。現在起こったことを説明するのがやっとで、科学者は未来をまだわかっていないのが現状であることを理解して。
Q4.群馬県と長野県境にある森林について。
富岡市内に近いところは0.2msvだが、県境(山の嶺)に近いほど、その表土では0.2〜0.3msvある。更にスギ花粉として飛散したり地下水に放射能が浸透するだろう。従って、国に森林を守るために税金を使い樹木の伐採を推奨する。いまだに外貨準備高が延びている日本は対応出来るだろう。チェルノブイリは国家が集団移転などを費用を出して国民を守った。家に病人がいるのに、更に預金を貯めて病人に医療費を使わないのと同じである。

原子力発電は何が何でも反対というイメージを教授に持っていたが、実際の講演に触れ武田教授はしっかりした理念に裏付けされた発言をされていることを知った。マスコミを含めた多数派を相手に孤軍奮闘されている、あの笑顔の奥底にある精神の強靭さを感じた。一時期は体育会系の柔道部の生徒に守られて動いていた時もあったようです。更に、原発事故問題以外でも、概念や噂に流されることなく、現実・現場・原則にのっとり物事を判断される冷静な科学者の一面を感じることが出来た。