markdadaoの日記

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南園義一RI元理事講演「より良きロータリー生活を送る為に」 その2

  • 理念の実践方法についてロータリアンで俳優であった牟田悌三氏が言っていた。「奉仕活動をやっている内に生かされていることに気づかされ、自分の生活が豊かになってゆくことがわかる」。だから「自分自身がロータリーだ」と考えること。
  • 今や5大奉仕を分断するのではなく一体で考えることが大事。これは1952年のロータリー章典の注釈にすでに書かれている。よって5大奉仕は一体であり、同時に実践するものである。
  • ロータリーの本質に対する考え方を変えなければならない。ロータリー財団の未来の夢計画の根底は「自主性」にある。それは自分達で考え、自分達で実践することにある。これは昨年、RI理事会での決議事項による。よってRIプログラムをリソースに変え、自分達(クラブ)独自に企画・実践することである。
  • 現在のRIはロータリーの根本的なことを論議している。従ってこれからは理念は維持しつつも、社会への適応の仕方を変えるためにロータリーは大きく変わることになるだろう。
  • RI理事の時代に田中作次氏と関わりがあり、田中RIPEは前向きな方で「挑戦と創造」をもってロータリーを発展させるだろう。
  • 戦略(長期)計画は2002年ごろより検討を始めている。目的は組織の簡素化とRI本部をもっと機能的にすることである。たとえば600人の職員を3分の2に減らすことや、予算を機能化しロータリープログラムを簡素化して効率化することである。
  • 3つのコンセプトがある。

その1がBack to Basic. 基本に戻ろう、元から考え直そうということ。

  • その2はロータリー財団と国際ロータリーを統合化、一体化すること。10〜20年かけて資金的にも活動的にも効率化する。2013年から財団の未来の夢計画 Future Vision Planが始まり、5〜10年間はチェックが必要であろう。そしてWCSは段階的に廃止するとしているが、単に廃止するという考えではなく「財団のMGとRIプログラムを一体化する」と考える。
  • その3はロータリーのブランド。社会的にロータリーはどう評価されているか?このロータリーのブランドを確立しなければ、ロータリーは崩壊してゆく。YMCAも歴史と共に肥大化し悪弊が出てきたが、現在ブランドを確立し立て直しに成功した。
  • ロータリーはブランドイメージを根本的に考えようとしている。なぜならインターアクトやローターアクトなどそれぞれ違うバッジがあるので、これらを統合し一つのロータリーブランドを確立する。
  • このIT時代に、昔からの慣習として週一回皆でご飯を食べているだけであれば、現代の社会に適応できるのは難しいのではないか?
  • 日本ではe-Clubに対し反対者が多い。現在RI2520地区の京都とRI2540の和歌山の2つがある。RI2520地区では従来のロータリアンがe-Club会員として3分の1が参加している。e-mailによる相互のコミュニケーションシステムを冷静に受け止め、長所と短所を共有する。生理的嫌悪感だけでは疎外される。ロータリーの理念をどう発揮できるかかを考えるべきであろう。従って従来のロータリーとしてのテリトリーや、地域社会と言う概念は変わりつつある。また、単年度制の利点もあるのだが、時代に適合した対応が迫られる。川の洲にいてその生存に関心がなければ、ある日大洪水に見舞われいっきょに流されてしまう。

続く