markdadaoの日記

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3.11以降の社会奉仕のあり方


地区災害特別委員会のPDG曽我委員長の卓話をいただいた。テーマは「3.11以降の社会奉仕のあり方」、日本の人道支援としての社会奉仕を見直さなければならなくなった。

歴史の転換点
1.明治維新の変わり目。福沢諭吉の『文明論之概略』の緒言より「恰も一身にして二生を経るが如く、一人にして両身あるが如し」という表現で2つの時代を端的に表す。
2.関東大震災を契機に日本のロータリーが広がる。
3.日中・太平洋戦争終戦を迎え、戦前戦後の考え方が大きく変わった。
4.東日本大震災にみまわれ、「復興の時代」を迎える。

ロータリーの奉仕の変遷
1909年ロータリーは「ロータリアン以外の人たちに奉仕する」ことを理解した時より、社会奉仕が誕生した。
1927年に4大奉仕(クラブ奉仕・職業奉仕・社会奉仕・国際奉仕)が生まれ、2010年の規定審議会で5大奉仕(新世代奉仕の追加)となる。

ロータリーの本質
クラブのサポートと強化:様々な奉仕活動に参加をすることを奨励する。
人道的奉仕の重点化と増加:他団体との連携や地域社会へ効率の高いプロジェクトを創造する。
公共イメージと認知度の向上:行動を主体とした奉仕活動であり、クラブ独自の活動の周知を図る。
コアバリューとして特に奉仕と親睦を挙げる。奉仕serviceとは社会に役立つ価値を提供することであり、世の為、人の為に尽くすことである。親睦fellowshipとは、仲間意識、仲間同士の親交・友情を意味する。協力して力を合わせ奉仕活動をする。

3.11 以降の クラブの奉仕活動実践の原則
1.長期的・継続的プロジェクト
2.クラブを超えた合同奉仕
3.他団体との協力
4.ロータリーの仲間を救う
5.奉仕活動そのものが公共イメージの向上
6.「未来の夢計画」という資金

未来の夢計画 (FUTURE VISION PLAN) の目的(出典:『手続要覧』 2010 142ページ より抜粋)端的にいえば「自分で出したお金は自分で世の為に使う」と言うことである。
• ロータリアンが関心を寄せている世界の優先的ニーズに取り組むことによって、最大の成果が期待できるロータリアンの奉仕活動に焦点を絞ること
• 世界的目標と地元の目標の両方を果たすための資金を提供すること
• 意思決定権をさらに地区に移行することによって、地区レベルとクラブレベルで、ロータリー財団が自分たちのものであるという自覚を高めること