markdadaoの日記

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さまざまなロータリアン

ロータリー・リーダーシップ研究会のDL(ディスカッションリーダー)の研修講座が、東松山市にある紫雲閣でRI2570地区の浅田さんらのご尽力で、RI2840地区合同で行われた。内容は後日記載するが、少し感動した話をします。
講師を務められた、RI2770地区のPDG中村氏が講評で少し時間があり、ご自分のロータリーとの出会いを話された。

仕出し屋をやっておった30歳ごろ、銀行の3階でロータリークラブの例会が行われ、そこへ仕出し弁当を届けていた。当時はエレベーターもなく、階段を登り運び込むのだが大変であった。そのうち、あるロータリー会員からその場で待っていてくれ。そうすれば食事が終わり、空き弁当をそのまま持ち帰ることが出来ると。会場の片隅で毎週1時間、例会が終了するまで待っていた。
それを1年間ほどやった後、仕出し弁当を作る自社へロータリー会員が勧誘にやってきた。父親は、お客様と同席して食事をするのはもってのほかと、息子である中村氏の入会を拒んだ。
そうして3年ほどたち、「ロータリーは社会に役立つことをやっている組織であるので入会しないか?」と再勧誘に来られた。父親は「社会に役立つなら」と入会を許可した。34歳であった。「銀行や企業の偉い方、そしてお医者さんなど普段対等に会えることができない人達と一緒に食事が出来るなんて!」と感激し、その時「自分は一生ロータリーをやろう」と決意をした。

同じRI2770地区の田中作次氏は新潟から集団就職し、NHKの英語講座を聞き独学で英語をマスターし、次年度は世界のロータリークラブのトップである会長に就任する。PDGの小沢氏は田中氏の推薦スピーチで、「高い教育を受けてはいないが、ロータリーを愛する情熱と実行力は人一倍である」と発言されたそうだ。

ロータリークラブの会員は家柄が良く、桁違いにお金持ちで、生まれながらに銀のスプーンをくわえてきた人たちと見受けられた時もあった。しかしこのように、人知れず努力をされてきた方々がおることに、ロータリアンの幅の広さと人間の深みを感じる。