markdadaoの日記

真空管アンプ用トランス、スマホ用衝撃吸収フィルム、RC、政治経済、読後感想など

出稼ぎ労働


第9期外国人研修生が昨日来日しました。今日は集合研修の初日で、彼らの教室へ挨拶をしに行きました。20歳代の男女青年が3年間の実習を終えるまで、特別な理由がなければ帰国できない。
フィリピンでは約10人に1人が海外で生活または出稼ぎ労働をしている。どこのファミリーでも誰かが海外へ出向いていることになる。従って、海外で仕事をすることに大きな抵抗感は無いようである。
実際に現地の人たちに聞くと、「地元に適正所得の得られる就労の場があれば海外には行きたくない」と言う。うちの会社の日系フィリピンの社員も、1年に1度しか奥さんや子供たちと過ごすことが出来ない。最近はSkypeのようなテレビ電話があるので、それぞれのメンタルケアーにはなるのだが。しかしクリスマスは家族と共に過ごしたいが、そのトップシーズンは飛行機代も高くなり簡単に帰国は出来ない。
現在の私達は日本に生まれ、家族と離れ離れに生活をする悲哀もない。これは経済と政治が国造りに努力した結果だ。しかし現在のように外交戦略も無く、国民不在の国家運営では政治が疲弊し、経済界が海外に拠点を移すようになると、国内の就労の場が減少し、国民は海外へ職を求めることになる。